マンションで和室のタタミをフローリングにするには?

皆さまのお宅に和室はありますか?

ファミリーなら、子供が小さい頃は川の字に寝たりと便利な和室。でも子供が成長して部屋数が欲しくなるとフローリングがいいな、となる事もあります。年配の方でも布団からベッドに変えるタイミングで悩まれます。

そんなわけでタタミをフローリングにしたいというご相談は時々あります。工事としては難しくないのですがマンションの場合はちょっとハードルがあり、それが『遮音』の問題です。

マンションでは規約で遮音等級を守らないとなりません。通常はこんな風に『置き床』と呼ばれる金物を下地に使いますが、それには床下に10㎝くらい空間が必要。

画像はお借りしています(万協フロア)

タタミの厚さは5~6㎝ほどです。一番簡単なのはタタミを外した厚さを使ってフローリングにすること。工事を大がかりにしたくないので、タタミの下地はできれば壊したくないのです。でもその数㎝の中で遮音等級を取るのが意外と難しいのです!

 

そんな時は下地にこういったものを使っています。

 画像はお借りしています(アトピッコハウス)

約11㎜の薄さながら、LL40という厳しめの規約にも対応する遮音レベル。遮音性能の書類もあるので、管理組合への届け出もクリアできます。べニアの厚さなどで調整すれば、今までの和室の床と同じ高さで床がつくれます!

正直お安い部材ではないのですが…部分リフォームで規約をクリアできるのですから、この方法は良いのではと思っています。もう一つ、このマットで遮音が取れちゃうので仕上げ材は無垢フローリングなど好きに選べるのも良いところ!

ちなみにタタミをフローリングにする場合、完全な洋室にするより木の天井や、障子も生かした和洋室にするのも良いですよ。その方がコストも工期も少なくて済みますし、モダンな雰囲気も出てベッドを置いてもいい感じにまとまります。

 

先日10年ほど前にリノベーションさせて頂いたお宅で、中学生になった息子さんのためにタタミをフローリングにする工事をさせて頂きました。お打ち合わせで当時4~5歳だった息子さんにお茶を出してもらい、時の速さに驚くとともに、こんな風に成長を見られることを嬉しく思います。

住まいも人間も、少しずつ進化していきたいものです!

Follow me!

  • X