子供室は小さくていい

10月から11月にかけて約1カ月の施工期間を経て完成したH様邸。
配管更新を中心に、設備機器はシステムバスとトイレの交換、そして居室の間取りを一部変更しました。

H様には大学生と高校生の息子さんふたりがいらっしゃいます。
今回のリフォームではそれぞれの個室の広さを小さくして、余った空間にファミリークローゼットと書斎スペースを造りました。
元々の間取りは、ゆったりめの洋室がふたつ。
ベッドや机や本棚を置いても、空間にゆとりがある広さです。
H様の奥様、つまりお母様は「子供の部屋にしては広すぎなんです!」とおっしゃって、4.5畳ほどのこぢんまりとしたお部屋に最小限の収納をプランしました。
たしかに・・・私も中学時代を過ごした4.5畳の部屋がとても居心地がよかったのを思い出しました。

なおかつ、H様はサイズアップ可能なバスルームも「浴室はいまでも広すぎるくらい!」とのことで、サイズアップせず、従来と同じ広さのシステムバスを選ばれました。

H様はおうちの中のモノもけして多くなく、そもそもとてもすっきりと暮らしていらっしゃいましたので、子供室をサイズダウンすることに抵抗もなく、リフォームすることでむしろ「ちょうどいい」を手に入れられたわけです。
居室の中にある収納を表に出し、家族全員で使える収納スペースを確保したことで、やはり主たる管理者である奥様の使い勝手がアップしたと思います。

プライベートゾーンにある共有クローゼットは扉がないので通気性もよく、季節家電などかさばるものもしまうことができます。

奥の、腰から上が壁面になっている部分は、居室側から見るとこんな形のオープン収納に。

ちょうどこの収納の下にベッドを置くので、腰から下が壁面の方が都合が良いのです。
扉なしなら服の出し入れも楽ですね。
お部屋を出てすぐにクローゼットコーナーがあるので、しまい切れない衣類はそちらへ。

もう一部屋の方には両開きの扉が付いたクローゼットがあります。
 

書斎は背面に書棚を設け、ご主人様がこもって自分時間を過ごすのにピッタリ!


大学生のご長男はもっぱらリモート授業だそうなので、お父様がが使わないときはぜひこの書斎を活用してください!
ご主人様と息子さんたちがお部屋や書斎にいる間、奥様はリビング方面でゆったり・・こちらも素敵な自分時間を過ごしていただけます。
居心地のいい居場所があれば、つづくコロナ禍生活も快適になると思います。

余談?ですが、通学や買い物に自転車利用が頻繁なご家族は、玄関にレインコート(雨天も乗るので・・)を掛ける場所が欲しいとのことで、

分電盤の開閉も可能なように、玄関収納の吊戸横にハンガーパイプを付けました。
土間の上なので、濡れたコートも気軽に掛けておけます。

H様はご実家に仮住まいをされてのリフォームでした。
今回は手を入れないリビングダイニングと和室に家具や家財をまとめて置いてくださり、期間中はビニルで養生をして保管しました。工事範囲によってはコンテナに預けることもあります。
そのような周辺の準備が億劫に感じられるお客様は多いですが(確かに簡単ではないと思います)、エイヤッと乗り越えた先に、手に入れたかった住空間が現れます・・・。
H様、お世話になりました。年末に向け、おうち時間を過ごしながら、より使いやすく整えてくださいね!

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