床材のお話 その3 ~フローリング~

今回はフローリング、つまり木質系の床材をご紹介します。
大きく分けて、一般住宅用(主に木造戸建て住宅)とマンション用(集合住宅)に分かれます。
また、施工方法的には、釘で下地に留めていく「くぎ打ち施工」と、主にボンドで張っていく「直貼り施工」に分かれます。

一般住宅用はくぎ打ちが多く、マンション用は直貼りが多いです。
マンションはそのマンションの管理組合の規約で決められた防音性能を満たす「防音フローリング」を選択する必要があり、
防音フローリングは裏に遮音材としてのラバーやクッション材がついている床材のため、ボンドで「直貼り」することになります。
既存の床材を剥がさず上から重ね張りをする「リフォーム用」の薄い直貼りフローリングもあります。


画像はPanasonicのカタログからお借りしました

二重床と言って、防音機能を床組部分でクリアさせれば、無垢などお好みの木のフローリングを選ぶことができますが、そのお話はまた別の機会に。

 

薄くスライスした本物の木を表面に張った「突き板」の高級フローリング系は木目も美しく、樹種ごとの特徴がよく出ていますが、木目がプリントされた「シート」系であっても、印刷技術の向上でリアルな見た目が本物の木と大差ありません。
最近ですと、抗菌とか、ペット対応(犬猫が滑りづらい・耐ひっかき傷)、椅子や落下物による傷がつきにくい、ワックス不要などなど、様々な性能がプラスされているフローリングも多く、お手入れのしやすさは昔に比べて格段にアップしたと言えます。

防音フローリングは裏面にラバー素材が張ってあるので、表面が木でも歩行感が柔らかいのが特徴です。
直貼り防音フローリングかどうかの見極めは、歩行感と、玄関の段差です。
上がり框の部分の段差がとても少なく、廊下とほとんどフラットな感じであれば、直貼りフローリングであると見ます。

床は住まいの中でも目にする面積が広い部分です。
カーペットなどと違い、張替えるときは手間暇がかかり、コストもかかります。
選択するときは木目と色味を中心に考えてよいと思いますが、妥協はしない方が満足感につながるような気がします。

フローリングもカーペットやCFシート等と同じようにカットサンプルを準備いたします。
気持ち良さの決め手となる床、こだわって決めましょう!

Follow me!

  • X