ひとり暮らしを楽しむ家(3)完成&内覧会開催
ひと夏かけてリノベーションしたS様邸。最終回はお写真たっぷりでご紹介いたします!
リビングBEFORE
バルコニーを眺めるこちら側。
リビングAFTER
間取り変更はありませんが、上吊りレールの引戸にすることで床がひとつづきに。敷居がないと広く見えますね。
リビングBEFORE
反対側。玄関との間にドアがないのでリビングが丸見えになってしまい、様々な大きさの家具が見えて少し雑多な印象でした。
リビングAFTER
今回はドアをつけたので安心。そして奥に3帖ほどの納戸を造りました。リビングは小さくなりますが、雑多なものが見えなくなったのでスッキリ。面積は広いに越したことはないですが、広く「見える」ことって意外と大事です。
姿見でお出かけ前の全身チェックもバッチリ(お部屋も広く見えますよ)
水回りBEFORE
以前はキッチンから洗面室に入る間取りで、キッチンから振り返るとこんな景色でした。
そして各所にあった段差。
お風呂に入るところにも。
今回はお一人暮らしのS様が長く安全に快適に住まうためのリノベーションです。できる限りバリアフリーに近づけましょう!
水回りAFTER
新しい水回りの入り口はここ。リビングから入る形に変更しました。床はここだけ約5㎝ほど段差があります。
洗面室。以前と同じくトイレも兼ねていますが、ゆったりしています。
将来手すりをつけたい時のために下地も用意してあります。
洗濯機の上には吊戸棚とパイプが1本。ハンガーや掃除グッズを掛けられて便利です。
浴室への入口はバリアフリーに。ここがフラットだと安心感がありますね。
キッチンBEFORE
もともと海外帰りの方が使っていたので高さが95㎝もあったキッチン!
今回はさわやかなグリーンの扉に。床や壁がシンプルなので唯一のアクセントになっています。キッチン本体はコストを抑えたものを使いましたが、それを感じさせないセレクトに。
奥には可動棚。ゴミ箱やストック品を収納でき、コンセントも用意したので小さな家電も置けます。
ハンガーラックや布巾かけもご用意。キッチンの右側にはガラスブロックが入っています。
玄関BEFORE
以前は造作家具でキッチンとの間を仕切っていました。
玄関AFTER
これからは少ないもので暮らしてゆきたいとおっしゃるS様。靴箱はあえてキャビネットのみにしました。キッチンのガラスブロックはここにつながっています。
ドアでリビングが丸見えにならないのは良いですが、玄関が閉鎖的になるのは忍びないのでガラスブロックで抜け感を出しました。
照明はセンサー付きのダウンライト。右の棚は靴をはく時の手すりも兼ねています。
和室BEFORE
和室AFTER
これからはベッドでお休みになるのでフローリングに。大きなタンスは納戸に移動したので安心して眠れますね。押入は毎度おなじみ、3枚引戸で収納もしやすくなりました。
洋室BEFORE
とにかく寒くて物置部屋になってしまっていた洋室。
収納は天袋と分かれていました。
洋室AFTER
壁に断熱材を入れ、2重サッシにし、さらに床暖房まで入っています。今年の冬はきっと暖かく過ごせるはず!
いかがでしたでしょうか。
S様邸はインパクトのある対面キッチンもアクセント壁もありません。でも安心して暮らせる目立たぬ工夫で「ご本人が快適であること」を第一に考えた住まいになりました。
そして老後のくらしを考える上で大切なご予算のこと。ご家族の適切な助言もあり、ベーシックな設備を選ぶことで全体のバランスが取れたのではと思います。
S様にはオープンルーム開催の承諾をいただき、同じマンションの方限定で内覧会を行いました!
感染症対策もバッチリでお迎えしました。
2日間でなんと30組ほどのお客様に見て頂きました。
S様と同世代の方も多いマンションですので、安心を求めた小さな工夫を感じ取って頂けたのではと思います。改めまして機会を頂き感謝を申し上げます。
ご入居後も楽しんで暮らしを整えていらっしゃるS様。
これからますます一人暮らしは増えるといわれています。S様の暮らしへの姿勢、そして楽み方を私も見習いたいと思っています。