リノベーションと照明計画

リノベーションは、室内をいったん躯体コンクリートまで丸ハダカにして
配管・配線からやりかえるので、比較的自由になる照明計画も空間づくりの
重要なポイントになります。

器具自体は工事の最後の方で取付けるので、灯りに関しては、お客様も
基本的な間取りや住設機器、壁紙やフローリングなどの仕上材に比べると、
イメージするのが後まわしになりがちなことがあります。
でも、間接照明など、建築工事にからむ照明は、あらかじめ大工さんに造作してもらう
部分があるため、プランニングの段階でしっかり決まっていないと実現できないので
注意が必要です。

欧米では少ないワット数で部分的に明るい室内が多いですよね。
物に光をあてているからです。
日本は空気に光をあてる傾向があります。
同じ広さの部屋でも、中央だけが明るいと部屋が狭く見え、中央を暗くして
周囲の壁に光をあてれば、空間に広がり感が生まれます。
天井直付けのシーリングライトは天井面を照らさないので、上を照らすスタンドなどで
天井を照らすのもひとつの手です。

ホテルでゆったり寛いだ気分になるのは
エントランス→フロント→エレベーター→廊下→客室と移動するほどに暗くなるよう
ライティング計画がなされ、数分で目が慣れるように設定されているからだそうです。

住まいは全室軒並み明るくしがちになりますが、暗くてもいい場所を考えてみると
リノベーションで生まれ変わる空間も、よりドラマチックになりそうですね。
最近のCO2対策で、白熱灯も次第に生産を縮小する方向だそうですが、
私も省エネ型の電球色の蛍光ランプを使える照明器具をおすすめするように心がけています。
でも、そういうランプは、いわゆる”調光”ができない器具がほとんどなので残念なときも。

これからは、秋の夜長を楽しめる季節になりますね。
お気に入りの灯りに包まれて極上の時間を・・・・!!

Yuka.I

  
リノベーション・マンションリフォームのマスターアート      リノスタイル社長日記

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