中古家具の魅力

家具、好きです。
いつごろから好きなんだろう・・と考えると、小学校の中頃ぐらいでしょうか・・・
童話やファンタジー好き少女だったので、最初の憧れは、ロッキングチェアとか。
おばあさんがゆらゆらしながら編み物をしている絵。暖炉の前などで。

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この本はその頃の私の大のお気に入り、イギリスの女流小説家、ルーマー・ゴッデンが書いた
児童文学「人形の家」。
エミリーとシャーロット姉妹が、大おばさんが所有していた人形の家を偶然手に入れることになり、ふたりが持っている人形たちが住むことになります。
その家はとても作りがよかったのですが、長いあいだ放ってあったので
かなり手入れが必要でした。
姉妹は様々な知恵を働かせながら、人形の家のブラッシュアップにとりかかります。
が、家についていた家具はあまりにボロボロでした。
お小遣いをはたいて街の骨董屋で見かけた人形用のソファセットを買うことも考えますが
知り合いのおばさんの協力のもと、フランス人の磨き屋さんに木の部分を磨いてもらい、
おばさんの手によるプチ・ポアンという細かな刺繍の施された生地を張り、
見事に再生させるのです。
そのくだりの表現がうっとりするほど素敵で、このお話の中でいちばん好きなくらいです。
(お話のあらすじは、火曜サスペンス劇場ばりに児童書にしては重いものだったりします)

家具のなかでも、年代物のリペア家具に惹かれるのは
ひょっとしてこの物語が原点かもしれません。
いまいちばん魅力を感じるのは、1950~60年代にイギリスで流行した
北欧デザインテイストの、ERCOL(アーコール)やG-PLANの家具です。
吉祥寺近辺にも取り扱っているショップが数件あるので
いまやメジャーな家具のようです。
カフェなどでさりげなく置かれていたりもします。

中古マンションのリノベーションでも、
その部屋にもともとあったレトロなパーツをわざと残す事例が
雑誌などにも数多く載っていますね。
長く使われて丁寧にリペアされた家具は、
同じく丁寧にリノベーションされた空間に馴染みやすいはず・・・
新旧の絶妙なマッチングがさらなる味わいを生み出すのではないでしょうか?

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リノベーション・マンションリフォームのマスターアート      リノスタイル社長日記

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