昭和の学習机

ええ、昭和の生まれですが、なにか・・・?

お仲間はたくさん。
今朝、脳裏にふっと降りてきたのが「くろがね学習机」
くろがねデスク。
あー!知ってる知ってる、あったよね!テレビCMとかもやってたよね?
と、同調してもらえるでしょうか・・・
小学生~大人になるまで、実家の自分の部屋における自分だけの居場所だったなぁと
机の前で自分だけの世界に浸りきっていた若かりし頃を、なぜかありありと思い出したのです。

3歳上の兄も私も、親に与えられた学習机はくろがね製でした。
当時、現代のように木製のしゃれたデスクは少なく(あっても高価で子供向けではなかったはず)
男の子はブルー系かブラウン系、女の子は主にピンク系のスチールのデスク(が多分一般的)でした。
スチールなので本体はひんやりと冷たく、冬は脚がデスクの脚や引き出しに触れて「・・!」となり、慌ててひざ掛けをかけたりしていましたっけ。
私の机の天板は淡い小花模様でメルヘンチックな雰囲気。
兄のは木目調のシブい天板だったので「可哀想・・かわいくなくて」と思っていました。
今、くろがねさんは・・?と検索してみると、オフィスインテリアを中心に昭和2年の創立以来「人と環境にやさしい空間創造」を理念に歩まれ、今日に至っていらっしゃいました。
すみません!!あれだけお世話になっておきながら、ふっと思い出すまでHPを覗きもせず・・・
そして、過去のデスクのカタログアーカイブが!

これ!!!私が使ってたピンクのスチールデスク!!!再会。
兄のデスクにも再会。
このデスクの脇に行って、苦手な数学教わったっけ・・なんて。

中学時代は上部の宮(書棚部分)を外して平机にし、ランプは宮についていた蛍光灯から白熱灯ランプにチェンジ。
やわらかなオレンジ色の灯りの元、傍らのラジオをつけて、好きな曲が流れたときにはあらかじめセットしてあるカセットテープに録音。そうして曲をランダムに集めたカセットテープが「My favorite songs」になったとさ・・・
自分の考えていることを誰にも見せないノートに書きだしたり、携帯電話などなかったから遠くの友達に長い手紙を書いたり、妄想したり、時には突っ伏して涙を流したり・・・デスクは私のいちばんそばで、どんな時期のどんな私も受け止めてくれていたなーとしみじみ思います。

現代の子供たちは、家で、どんなふうに過ごしているのでしょうか・・・
自分の心がどこまでも自由に広がっていくような感覚で過ごせる場所を持っているでしょうか・・・
「くろがね学習机」というワードが降りてきた朝、いいときも悪いときも受け止めてくれた相棒が、場所があった幸せを思い出し、子供さんにも大人のお客様にも、そんな場所のある住まいを創造&提供していけたら・・・と思いました。

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