マンションリノベ 玄関の壁にニッチをつけてはいかがでしょう

「ニッチ」とは、もはや建築用語としても一般に認知されてきた感じがありますが、改めてご紹介しますと、壁面の一部を凹ませ(くぼませ)て、飾り棚にしたり額を掛けたりする場所のことです。

リノベーションをする住宅の中で、この壁のこのぐらいの範囲をくぼませてニッチをつくってみようかな?と思うところはいろいろあります。
壁面は下地の軸(間柱)と軸の間が決まったスパンですので、ニッチは周囲とのバランスや壁厚に左右されるものです。壁厚を利用してつくるため、通常はだいたい奥行10cmほどのくぼみになります。
置くものが決まっていてやや深くしたい場合は、壁厚を厚くしておく必要があるため、プランニング段階からしっかり計画しておかねばなりません。
一方、この壁、殺風景だし、壁内に空洞もあるからアクセントとしてニッチをご提案してみようかな!なんていう場合もあります。
お客様がニッチというものをご存じなかったりイメージしていないときにご提案すると、住まいのワクワクポイントに。

玄関正面のニッチ事例

こちらの事例は、ワイドな玄関ホール(廊下が玄関ドアに平行)のマンションです。
正面の壁厚を利用して、ニッチをつくり、周囲にLIXILのエコカラットを張りました。
廊下の天井にもフトコロ(天井裏の空間)が十分あったので、ホール部分の天井を高くして間接照明を入れ、空間の高さを感じられるようにしています。飾ったものが映えるように、ニッチの天井にもミニマムなダウンライトを仕込みました。
エコカラットの陰影も相まって、玄関の表情が豊かになりました。

玄関サイドのニッチ

こちらは玄関のサイドの壁にニッチを設けた事例。
ニッチ自体の奥行きは薄いですが、カウンターを曲線のタイプにしてセンターには小物を置きやすくしています。
ニッチの底面は、このようなカウンター材にすることもあれば、クロスを巻き込んで仕上げることも。
くぼみの奥の壁面だけ、アクセントクロスにしてポイントにしても個性が出ます。
ただしクロス巻き込みの場合は底面の埃を掃除しにくい難点はあります。

玄関正面の飾り棚

この事例はニッチではありませんが、玄関正面の壁を、腰から上だけ引っ込めてカウンター材を乗せ、腰上を温かみのある壁紙にして飾りコーナーにしています。
廊下のダウンライトをウォールウォッシャータイプにして奥の壁を照らせば、ギャラリーのような雰囲気も出せます。

ご紹介したのがすべて住まいの顔である玄関なのは、玄関は廊下と切り離せず、廊下は人が移動する空間で、壁から出っ張らずにインテリア要素を加えられるニッチと非常に相性がいいからです。

それほどコストをかけずに我が家らしさを演出できる優秀なアイテム「ニッチ」。
どこにあると気分が上がるか、ぜひ見渡してみてください!

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