マンションリノベーションで最初から点検口をつけるべき場所は?
お部屋を見渡すと、壁や天井(時には床)に点検口がついていませんか?
点検口とは内部を点検したりメンテナンスが出来るように壁や天井、床を開けられるようにした部分のこと。
私たちマスターアートでも工事の中で設置する事があります。どんな場所にどんな点検口が必要になるのかを見て頂きます。
浴室点検口
どのお宅にもほぼあるのが浴室天井の点検口です。大体は工具などが不要で軽い動作で開けることが出来ます。
開けるとこんな風景が広がっています。上に見えるのは上階との境にあたるスラブ。この空間を使って換気扇(浴室暖房換気扇)を設置したりダクトを這わせます。またここにテレビの分配器(ひとつのテレビ信号を複数のテレビやレコーダーに分けられる機器)が置いてある場合もあります。
大きな点検口なので、将来的に換気扇を交換する際にも天井を壊さずに作業が出来ます。
水漏れがあった場合
同じく天井。上階から水漏れがあって場所や原因を特定するために点検口を設けることがあります。点検口の形にすれば天井全体の貼り替えをせずに天井裏の確認ができます。
現場調査で伺ったときにこんな場所を見ると、以前上階からの水漏れがあったのかも知れないな…と推測します。
上階からの水漏れでご相談を頂いたときは同じように点検口をつけさせて頂いています。
エアコンの先行配管
壁についたこちらの点検口は、エアコンの先行配管用です。
エアコンの室外機置場が付近にない北側の部屋。南側のバルコニーまで、壁内~床下を通して配管を通す「先行配管」をしました。こちらは賃貸物件だったため、後日別の業者さんがエアコンを施工しやすいように点検口を付けてお引渡ししました。
こちらも施工中ですが、飾り棚の背面にエアコンの配管スペースを設けたお宅。点検口は棚の後ろに目立たないように設置しました。
キッチンに点検口
こちらも賃貸物件で、壁向きだったキッチンを対面に間取り変更しました。排気口までダクトが少々長くなったため、万が一不具合があった時にオイルを排除できるように点検口をつけました(中華店のように日々揚げ物をされなければ大丈夫とは思いますが…)。
このように何か点検すべきモノがある箇所に点検口をつけます。だからといって最初からたくさん付ける必要はありません。
体を入れる必要があるなら大きな点検口、手だけが入ればいいなら小振りな点検口とサイズも色々あります。
最初から必要な場所には取り付けておき、あとは何かあった時に付けることも出来る、そんな心強い存在です。
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