壁の素材の選び方 ①ビニールクロス
新型肺炎の影響が大きい今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
家の中にいる時間が長かったり食事の回数が増えると、いつも以上に「住みやすさ」がクローズアップされませんか?何もない時だって「家」は安全と安心の場であって欲しい場所。居心地が良く、免疫力も上がっちゃうような住まいになる手伝いをしたいと思います。
さて、ここからは私たちが発行している手づくりチラシ『リノスタイル通信』との連動企画!最近のリフォーム、リノベーションで色々な壁材を使わせて頂いたこともあり『壁』に注目したいと思います。
壁は床と並んで家の中で大きな面積を占める部分。そこがどんな素材でどんな色柄なのかは、思った以上に私たちに影響を与えています。そこでどんな壁の種類があり、それぞれどんな特徴があるのかをシリーズでご紹介したいと思います!リフォーム、リノベーションの参考にして下さいね。
シリーズ第一回目はビニールクロス!ビニールクロスと言えば壁材で最もポピュラーな素材です。
メリットは?
一番のメリットはリーズナブルに豊富な色柄を楽しめるところではないでしょうか?
お好きな色や柄を楽しんだり
一面だけアクセントカラーにしてみたり
流行を取り入れやすかったり
使う場所に適した機能(汚れが付きにくいetc.)があったり
これらすべて同じ金額です。「機能性壁紙」なんて呼んでいますが、標準的な防カビ機能に加えて、汚れ防止、消臭、表面強化など様々な機能も選べます(一部金額が違う特殊な機能もあります)。
ビニールクロスの見本帳たち
このような見本帳がひとつのメーカーから2~3冊ずつほど出ているので事務所にはこれが10冊ほどあります。あまりに膨大なので、決める時にはまずヒアリングさせて頂きご希望に沿ったものを絞ります。そしてA4くらいの大きさのサンプルを取り寄せて決めていきます。
同じ白系でも織物調かに塗り物調かで表情が違います。織物調の方がクラシックかな?
そして大事なのは全体的にイメージすること。同じ部屋で使う床、ドア、棚、の素材とも合わせて考えます。
もう少しリーズナブルなクロスもあります。よく賃貸住宅等でご提案しますが、防カビなどの標準機能はついていて厚みもあるので、プレーンな色柄であれば変わりなくお使い頂けます。
ほかに面白い機能としてはこんなものもあります
★蓄光するクロス…夜になると天井に星が浮かび上がります。子ども部屋に!
★コルク調…ピンナップを刺しても後が残りにくいので書斎や子供室に使うと便利!
★輸入クロス
お値段は張りますが、海外のクロスしか出せない風合いが素敵です。
日本のクロスとは巾や貼り方が違い、扱いもデリケート。ピンが刺せなかったり(跡がのこりやすいので)、マスキングテープなどが貼れないなど制限もあるので多少考慮が必要です。
デメリットは?
特にリフォームでは、どうしても下地の凸凹を拾ってしまうので比較的厚めのクロスをおすすめしています。
また経年で汚れやハガレが出てきます。貼替えについては、タバコを吸うかペットがいるかなどで変わりますが、大体10~15年くらい経っていると変えても良いかな?という感覚です。クロスを変えたらスイッチプレートや給気口の黄ばみや汚れが目立ってしまった…となりがちなので、一緒に交換するとベターですね。
いろんな素材がある中でも比較的気軽に内装を変えられるのがクロスの魅力。プライベート空間などは、もし飽きたらまた変えてみよう!くらいの軽やかな気持ちで選んでみるのも楽しいものです。種類が多いビニールクロスの選び方、お困りになったらご相談下さいね。
このシリーズはこのあと
と続きますのでお楽しみに!