整理収納サービスで遠くに住むお母様をサポート
O様のお嬢様はアメリカ在住。お母様は築45年ほどのマンションにお一人住まいです。久しぶりに一時帰国された際、以前より物が増えた家の中が気になりました。
80代ながらPCを使われたりお元気なお母様ですが、自分がちょくちょく訪問できない中、もし家の中でつまずいたり物が探せないのは困ってしまいます。
とはいえ短い滞在期間に一緒に片付けようとしても、母と娘だからこそぶつかってしまう事もあり作業はなかなか進みません。
そこで「片付けを含めたリフォームの相談に乗って欲しい」とお声掛け頂きました。
お宅にお伺いすると、確かに和室の納戸が使いづらく足元にも物が置いてあります。和室にはベッドの周囲にタンスが3棹置かれ、防災的にも良くありませんでした。
納戸内は、今は着ない服が入っているタンスと茶箪笥がスペースを取り、鴨居に渡した物干し竿がクローゼット代わりに。また納戸内にある押入れは、ベッド生活のため布団は入れておらず、深すぎる奥行きを持て余していました。
お打合せの結果、この和室と納戸を重点的にリフォームすることに!
今回は整理収納サービスを行なっているインブルームさんとO様をおつなぎしました。まずモノの取捨選択をお手伝いしてもらい、ある程度分量が見えたところでリフォームを行なう作戦です。
片付けの悩みはやみくもに収納量を増やすだけでは解決しません。
日々使うものを使いやすい場所に配置するために「使っているもの、そうでないもの」を分けるところからスタートです。
O様も「お片付けコンシェルジュ」さんに手伝ってもらい順調にモノを手放して行かれました。プロはモノを手放す方法にも詳しく、要望に応じて買い取り店なども紹介してくれます。またお客様の年齢や体力に合わせて時間を設定してくれるので、無理のないペースで作業を進められます。
道筋が見えたことで、お嬢様は安心してアメリカへ帰国されました。
そしてある程度作業が進んだところでリフォーム作業にバトンタッチ!
【リフォーム内容】
・納戸の床が低く段差があったので、バリアフリーに変更
・元の押入れを撤去。棚+パイプを造作して広いウォークインクローゼットに
・引違いの襖だった納戸入口を、2m高さの3枚引き違い扉にして開口を広げる
住みながらの工事ですので、ご体調にも考慮しながらいつものように進めます。
リフォームしないお部屋や家具にしっかり養生をしつつ。
4.5cmほど床が低い納戸。微妙な段差が危ないのでここは平らにします。
低かった鴨居を上げました。
竣工!
ウォークインクローゼットには状態の良い桐のタンスだけを残し、あとは棚+パイプで構成。何があるか一目瞭然。見渡してすぐ手に取れます。
開口部も広くなりました!
寝室も桐のタンス一つだけになりスッキリ。安心してお休みになれます。
ついでにリビングの収納内部にも棚をプラスしました。もっと棚板が多ければ納まるのに…ってこと多いですよね!
リフォームが終わったところでコンシェルジュさんに再登場して頂きました。今度はどこに何を収納すれば使いやすいかをアドバイスしてくれます。
その後ご自宅が快適になったO様は、所有されている別のお宅の片付けも引き続きインブルームさんにお願いされたそうです。
何を手放して何を手元に置き、どう処分するか。すべて一人で決断して手配するのは大変なことです。でも経験豊富なアドバイザーさんと一緒に進めれば心強いですし、作業するうちにコツを覚えて皆さんどんどん取捨選択が早くなるそうですよ。
子供はご両親にいつまでも健康に元気で暮らして欲しい。
親世代は負の遺産を子供に残さないようにしたい。
どちらの想いも必ずあるはずです。
第三者に入ってもらい、お互いにとって大切な事を尊重しながら片づけを進める、
そんな形も良いのではないかな、と思います。