漏水がきっかけのキッチンリフォーム
リフォームのきっかけといっても様々。
たとえば満を持して憧れの内装に交換したい!という場合もあれば、漏水によりリフォームを余儀なくされて…ということもあります。
先日キッチンの工事をさせて頂いたT様邸も、階上からの漏水がきっかけでした。
広範囲に染みが出てしまっていました。
そんな時は保険でまかなうことが多いのですが、70~80代のご夫婦にとって大がかりなリフォームは負担なもの。最小限の工事を希望されていましたが、現場を拝見すると『クロスを貼替えて、レンジフードだけ交換』というわけにはいきませんでした。
天井の素材、タイル壁、梁もあり古く脱着できない吊戸…建築はとかくからみがあるもの。中途半端な日数で中途半端なことをするより「キッチンごと交換」がT様にとってベストであると判断しました。
そんな場合のキッチン交換では使い勝手があまり変わらないことを大事にしています。新しいキッチンでも、前と同じ体の動き方で台所に立てると楽ですもんね。
T様邸はアイレベル(目線の高さ)に水切り棚があることと、炊飯器をシンクの右側に置いている(ダイニングに近いので確かに便利)のがポイントでしたので、そこを変えずにプランニング。
住みながら&コロナ禍にあって出来るだけ負担にならないよう、キッチン交換プロジェクトのスタートです!
恒例の養生から。
キッチンを組み立てるためにリビングスペースをお借りするので、その家具移動は我々が行ないます。工事の間はリビング横の和室を居場所にしていただけるよう、TVも移動。T様にはキッチンや食器棚の中のモノを箱詰めしておいて頂きます。
まずは解体から。組み立てまで行なうのはMさん夫妻、いつも多方面に気遣いしてくれる職方さんです。
キッチンを組む前に大工さんによる下地工事。天井は既存天井の下に下地を組んで、クロスが貼れるようボードを貼ります。既存天井が上から塗装できない素材なのです。
天井に続きキッチン背面の壁も下地を入れて整えていきます。途中で電気屋さんにも入ってもらいます。
AFTER
シンクの右側に炊飯器を置けるスペースをつくり、目の前には以前と同じ水きり棚。
ここにコンセントを新しくつけました。今までは、頭上の手元灯についているコンセントまで線をのばして使ってらっしゃったのです。小さな小さなことだけど、使うたびに「楽だわ~」と思って頂いたら嬉しいです!
保険によるキッチン交換とは別に、リビングドアの交換も承りました。
T様に日々ご協力頂いたおかげで、とてもスムーズに工事が出来たことに感謝いたします。
お客様にとっては想定外のキッチン工事。お疲れもあったと思いますが、最終日には表情も明るくいらっしゃったのが印象的でした。
どうぞ快適にお使い下さいね!