床材のお話 その2 ~クッションフロアシート、フロアタイル~

カーペットに続いては、主に水廻りゾーンの床に使用する「クッションフロアシート」と「フロアタイル」についてお話します。

【クッションフロアシート】
略してCFとかCFシートと呼ばれるクッションフロアシートは、幅1.82m、厚さ1.8mmのロール状のビニル系床材です。
色柄豊富で、その名の通り、クッション性があるので歩行感はほのかに柔らかみがあります。
継ぎ目が出にくく、水分を通さないので、トイレや洗面室、キッチンなど水廻りゾーンに適している他、収納の床などに使用することが多いです。
商品によって表面のテクスチャーは様々ですが、いずれもビニル系ですから汚れがついても清掃性はよいです。
抗菌、防カビ、消臭、さらっと感(肌触りが良い表面)などの機能性を持つものが大半を占めます。

トイレの床にCFシートを張っている図はこんな感じです。
幅が2m近くあるので、トイレ空間でしたら1mもあれば足りることがほとんどですが、木目調のものは木目の方向に気を付けないとトイレの床が横方向の木目になってしまいますから要注意。

【フロアタイル】
フロアタイルは薄い塩化ビニル系のタイル状の床材です。
厚さ3mm、45cm角の形状が一般的ですが、長方形もあります。
CFと違ってタイル状なので、施工箇所によっては無駄が出にくい(ケース単位/ものによっては枚売りも可)ですが、価格はCFよりやや高いです。
一見してフローリング?と見紛うような、リアルな木目柄などもあり、フローリングが規約で禁止されているマンションでは、少しでも木の床風味を味わうために、キッチンの床に木目柄のフロアタイルを選ぶお客様も。
CFシートより固く、重歩行にも対応するので、玄関の土間に大理石調のフロアタイルを張ったりもします。

目地棒もあって、目地アリで仕上げる場合もありますが、たいがいは目地なしで張っていくので方向性のある柄ですと市松にしたり、長方形のタイルを半分ずつずらしてリズムをつけたりと、タイルならではの仕上げができるのも特徴です。

ビビッドカラーのキッチンに市松に配したフロアタイルが似合っていて、元気の出るキッチン空間に!

住まいの中ではクッションフロアシートもフロアタイルもさほど大きな空間の床に使う素材ではありません。
壁に個性があるときはそこを生かすべく控えめな色柄がいいかもしれないですが、壁がおとなしい場合は床の色柄で個性を出してみては・・と思います。

以上、クッションフロアシートとフロアタイルのお話でした!

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