練馬区マンションリノベ プランした間取りを現場に書いていきます
大工ふたりが、解体して露になったコンクリートの床面になにやら書き込んでいます。
「墨出し」シーンです。
設計図に基づいて、新しく立つ壁の位置を直接地面に印していく施工前の準備です。
現場はピシーっと直線で構成されているわけなく、凸凹だったり、傾いていたり。
そんな現状相手でも、慣れている大工は手際よく墨出しをしていきます。
設計図は平面図だけでなく、展開図といって四方の壁がどんな様子か表現した図も書くのですが、
やはり実際の現場で、どこに壁が立って壁にはどんなサイズの扉がつくことになっているのか等を確認することで、2次元では見えなかった問題点が把握できる他、使う材料の算出にも通じて、墨出しは作り手の大工と設計者双方にとってとても重要な作業です。
一方、天井に目をやると、キッチンがあった場所からバルコニーへと通じている換気ダクトが見えています。
マンションには、一見、梁のように見えるところが、こうした換気ダクトを隠している場合がよくあります。
キッチンのレイアウト変更をする際には、換気ダクトのルートがどうなるかで梁の在り処が決まるため無視できない確認箇所となります。