練馬区築50年のマンションで水廻りの段差を最小限に改善しました
築年数の古いマンションでは、浴室、洗面脱衣室、トイレなどの水廻りの床が、廊下より一段高くなっていることがあります。
それほど古くないマンションでも、廊下や居室が直張り防音フロア(コンクリートスラブに直にフローリングを張っている)の場合に水廻りの床が上がっていることがあります。
水廻り空間は、床下に給水給湯配管や排水配管があり、排水に関しては規定の勾配を取る必要があるため、どうしても床を上げることになるのです。
こちらのお宅は、元はキッチンを通って洗面脱衣室とトイレ、浴室にアクセスする間取りで、水廻りにはたくさんの段差がありました。
リビングからキッチンに入るところで4㎝、そこから洗面が+13㎝、さらに浴室へは+15㎝…といった具合。
そこでリノベーションをするにあたり、構造上どうしても出来る段差を1か所だけ残し、なるべくバリアフリーにするプランに。
もともと床組みのある構造のため配管は床下にこんなふうに設置され、
(赤が給湯管、青が給水管、グレーが排水管です)
その上に防音性能を持つシステムフロアを置いて新しい床ができていきます。
どうしても段差が生じたのは洗面脱衣室(兼トイレ)に入る1か所だけで、キッチンや浴室の入り口はバリアフリーが実現しました。
もとから同室だった洗面脱衣室とトイレですが、出入り口をリビングからにしたことでトイレ・洗面台・洗濯機の位置関係を変更し使い勝手も向上。
複数の段差が最小限に改善され、居住性アップのリノベーションが叶いました。