海外の香りの住宅
2017、いつになく神社仏閣への参拝の多いわが家です。
お正月によく下町散策するのですが、今年も浅草に旅行に行きました。
区内に住んでいるのに、旅行です。
2日に分けて水道橋~秋葉原~浅草橋、浅草~蔵前など歩きまくりました。
朝早く観光客が押しよせていない時間に参拝して、地元の喫茶店で朝ごはん。
「しえ(冷え)きっちゃった」なんて言いながら入ってくるおじさま達に交じって
モーニングを食べたりするのが喜びです(笑)
そんな『和』も好きですが、こんな洋風の住まいも素敵ですよね。
昨年末に竣工したK様邸です。
じつはK様は海外在住。
オリンピックで盛り上がったブラジルに今もお住まいです。
春に帰国される予定を見越し、昨夏の一時帰国時にご連絡をいただき
ぎゅっと凝縮した中でショールームやお打ち合わせをさせていただきました。
海外在住のお客様とのお打ち合わせは時々ありますが、今回はスカイプやLINEも
使い、12時間の時差のタイムラグを物ともせず(?)お打ち合わせが出来ました。
本当に便利な世の中になりました。
とはいえ大きかったのは、遠くはなれた海外にいながら設備を決定し、内装を選んで
いただいたK様のイメージ力、決断力です。
離れた場所でのお打ち合わせで一番のネックである「仕様決め」。
まずK様から「こんな風にしたい」というイメージのお写真を送っていただき
それを受けてピックアップした素材たちを写真で確認していただきました。
薄曇りの日に窓際の自然光で、それぞれの素材を上から、窓側から、逆光気味に…と
多角的に写真に撮って選んでいただきました。
完成したお写真ではご満足いただけましたが、実際に空間を体感していただくのは
これから。喜んでいただけるとうれしく思います。
それではKさま邸のご紹介です!
ダイニングからリビングを見る
Rのついた間仕切壁は構造壁でとることが出来ません。
でもこれがまた全体のクラシカルな雰囲気に合っていますね。
キッチンは独立型。ご友人宅で見て気に入られたタカラ製です。
もともとは右奥に洗濯機がおいてあったのですが、場所はそのままに廊下から
使うかたちに変更。洗濯物がキッチンを行き来するのも不便ですものね。
それによってキッチン内の収納がUP!
廊下から使うことになった洗濯機はこちらに。
洗面脱衣室の目の前です。
じつはK様邸、もともと脱衣室がありませんでした。
浴室は大きかったのですが、廊下から直接入るかたちだったのです。
そこで今回は浴室をコンパクトにして、独立した洗面脱衣室ができました。
浴室自体はふたまわりくらい小さくなってしまいましたが、シャワーの多いという
K様、ショールームでご覧になり「問題ないです」と!
同じく洗面室に押されて縮小したトイレも十分な機能と広さが取れました
玄関です。
黒いつやつやの大理石、オーダーで造った框付きデザインの収納で
高級感がアップしています。
内部はもともとの深さを生かして、手前と奥とで棚板を分けました。
奥はストック、手前は普段使い…と収納量をフルに生かした使い方が
できます。
ご覧になって気づかれると思いますが、やはり色使いが違いますよね。
ベースのお部屋のベージュ(グレージュ)の壁、リビングは明るいイエロー、
水廻りはすこし表情をつけて…
と色を楽しまれているのに、ちぐはぐな感じがないこのセンスはやはり
長い海外生活で培われたものだろうと思います。
でも私が感銘を受けたのは、北米や南米、欧米とお仕事で世界中いろいろな
場所に住まわれたK様の柔軟さ。
正直海外での広いお部屋から比べ、日本の住まいは決して広くはありません。
ご家族4人、こちらでお荷物は入るだろうか、狭さは感じないだろうか…と
心配な気持ちもありました。
でもK様とお話していく中で、世界中回ってきたK様だからこその大らかさを
感じました。
住む場所にせよ、働く場所にせよ、「ここだけではない」ということをよく
知ってらっしゃるのだろうな。心はどこにでも行ける…というような。
飛躍しすぎかも知れませんが、そんなことを感じつつ楽しくやりとりをさせて
いただけました。
またご帰国されてお目にかかるのを楽しみにお待ちしております。
K様、ありがとうございました!
Naomi.A