マンションリノベ 給湯器を室内から室外へ移設する場合のやり方
築年数の古いマンションにありがちなのが、室内に設置された給湯器です。
室内設置型の給湯器は設置条件から給湯能力が限られ、追い焚き機能や省エネ機能が選べない場合も。
時代の流れで給湯器を屋外に出すことが規約の改定などで許可されると、まずベランダに出すことになりますが、給湯器は水、お湯、追い焚きなどの配管が繋がっていますから、どこかを貫通させないといけません。
ベランダに面したはき出し窓の上部か下部にガラスでない鋼製パネルの部分があって、大概のマンションでは、そこは穴を開けて配管を通してよいことになっています。
窓際は梁や柱型があって、簡易に配管のための穴を開けられるのはサッシということになりますが、ガラス自体に穴を開けるわけにはいきませんから、パネル部分は給湯器の配管貫通のための救世主というわけです。
サッシの下に逆梁ともいえるステップがあり、そこを超えてベランダに配管を出している事例。
エアコンの冷媒管もここを通して室外機と結んでいます。
サッシの上部にパネル部分があるパターン。
二重床にして床下に入れた配管が、貫通部が上方のために管が一度上がって外に出たらまた下がるというかたちに。
サッシのガラス部分を管が這うので、見た目をよくするためにFIXのガラス部分を室内側は壁で覆い、室外側はアルミパネルを張って始末しています。
ベランダに設置した新規給湯器。
省エネタイプのエコジョーズは給湯器が働くとドレン水が出るので、ベランダに出すことでその点もクリアできます。
快適な住まいを実現させるため、マンションごとの条件や制限の中で、機器の設置を考えています。
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