マンションリノベ 既製品ドアと造作ドアの違いとメリットデメリット
リノベーションでドアを交換する場合、マスターアートでは建材メーカーの既製品を選ぶことが多いです。クオリティ、使い易さ、コスト面などのメリットが大きいためです。とはいえ昔ながらの造作のオーダードアも素敵なもの。
今回は既製品ドアと造作ドアはどう違うのかを見て頂きたいと思います。
既製品ドア
マスターアートではよくPanasonicのベリティスシリーズを使います。
様々な面材、デザインが揃っていて、サイズもセミオーダーのような形で現場に合わせる事が出来ます。
既製品ドアのメリット
①品質の安定
面材はシートですが、技術革新により木の風合いがナチュラルになっています。
工業製品なので製品によるムラもなく、カットサンプルを見たりショールームで実物を事前に確認できます。また不具合があった時にはメーカーメンテナンスが受けられます。
Panasonicさんより
②多くの選択肢から効率的に選べる
色柄、枠、ガラス、丁番、ドアノブ…と多くの選択肢がありますが、セット品なのでひとつひとつ選んでいけばお好きなドアが完成します。
Panasonicさんより
③工期が短い
オーダーすると納期が長くなるものの、約〇〇日と決まりがあるため工事が予定通りに進めやすいです。
④取り付けがしやすい
造作のドアは建具屋が吊り込みをしますが、既製品ドアは大工による施工が可能。現場で施工しやすい工夫がされているのもポイントです。慣れたメーカー製品を使うことはミスを減らし工期にも影響します。
既製品ドアのデメリット
①工業製品であること
当然のことではありますが工業製品は取り付けた時が一番美しく、汚れや傷が味になりにくいもの。表面はシートですので、リペアがしにくいのが既製品です。
②画一的であること
標準品は同じ色やデザインのものがたくさん出回りますので、個性的にはなりにくいです。
③こだわるとコストがアップする
選択肢は多いのですが、オーダー要素が増えると金額は上がっていきます。
造作(オーダー)ドア
多くはありませんが造作ドアを選ぶこともあります。どんな時かというと大きく二つ。ひとつは「オリジナルの建具を作りたい時」、もうひとつは「既存の枠を生かしてドアの交換をする時」です。
左は猫ちゃんが出入り出来るようなペットドアにしたお宅、右はお客様のイメージで面材とデザインを選んだお宅ですが、どちらも既存の枠を残してドア本体を製作しました。
造作ドアのメリット
①世界に一つだけのデザインが出来る
こちらの引き戸はシナの突板を面材にして、お施主様ご希望のステンドグラスを入れ、現場で着色を施したドアです。
お庭に素敵なバラのアーチがあるお宅。照明やふすまなどにも様々なお花をちりばめました。
②選ぶ楽しさがある
こちらは米松材を使い、框(周囲4方に木の枠がある)デザインで仕上げました。面材の模様、框のデザイン、ドアノブ、着色までこだわって選ばれました。
こちらのドアは造作ですが面材に「アイカ」というメーカーのポリ合板を使用しています。半年後にキッチンのリフォームをされた時に同じ面材で家具を造ることが出来ました。
ドアノブや引手もお好きなものを選べます。
もちろんシンプルな建具にすることも出来ますよ!
③経年が味になる
木の突板を使った場合はシートではないので、多少傷がついても着色でリペアが出来たり味わいになる場合も。
造作ドアのデメリット
①造るのに手間と時間がかかる
造作ドア本体はデザインを決めて図面化し、建具屋が工場で製作します。枠は現場で大工が造り、塗装屋による塗装、建具屋の吊込みと他業種により成り立ちます。
②コストがかかる
上記したように他業種がコラボレーションして出来上がる手間のかかる仕様です。時間がかかる=コストに反映されます。
このように、どちらのドアにもメリット、デメリットがあるもの。
床とともに部屋の印象を左右する建具ですので、ご予算の中でバランスを取りながら選んで頂くと良いのではと思います。
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