マンションリノベーションの見積りの見方をキッチンでご説明

マスターアートのお見積りは細かいです。

お客様に「概算でいいので教えて欲しい」と言われることも多いのですが、本来は現地を拝見した後でないと正確な金額はお伝えできません。

私たちはとても現場に近い事務所のため、造り方ひとつでコストが大きく変わることを知ってしまっています。見積りする者もプランする者もよく現場に足を運ぶので(日参することさえあります)、「こう造って欲しい」といったら大工さんはこう言うだろうか…などと具体的にイメージしながら見積りや設計をします。

そのため良くも悪くもうかつなことが言えないのです。そこが下請けの工務店に丸投げして行う会社さんとの違いかなと思います。

そんなわけでマスターアートのお見積りは具体的で細かいのです。

夫婦二人の住まい


最近はリノベーションにあたり、相見積もりされる方も少なくないですが「会社さんによって見積りの書き方が違うので比較ができない」というお声はよく聞きます。

実際にそうだろうな…と思いますし、ここは難しいところです。

キッチンやユニットバスの値段(何%お値引きされているか)は分かりやすい点なので、そこを表現する会社さんが多いのは理解できるところです。ただしキッチンの工事ひとつ取っても本体の金額のほかに

■古いキッチンの撤去と処分
■給排水やコンロのダクト配管、電気配線の金額
■造作の対面カウンターなどがあるならその工事
■キッチンの配送費と施工費

などなど、キッチン交換にまつわる様々なことがあります。

マスターアートのお見積りではそれらがどのような項目として表されているのか、キッチンを例に現場写真と共にご紹介したいと思います。


■古いキッチンの撤去と処分

お見積りの中の「仮設/解体工事」内に既設キッチン解体撤去という項目があります。

リフォームなら周囲に影響が少ないように丁寧に古いキッチンを外しますし、リノベーションでは豪快に(しないと終わりません)壊しては小さくつぶします。古いタイル壁が残っている場合はそちらも撤去します。

プランによっては古いタイルをそのままにして、その上に下地を組むこともあります。タイル撤去がない=タイル剥がしの手間と工期、廃棄物のコストが軽減されます。こんな小さな積み重ねでお見積りが変わるため、既存を知るために現地を確認したいのです。

ちなみにこの工事の前には、事前準備としてマンションの共用部や室内を保護するための「養生」の工程もあります。

 

■給排水やコンロのダクト配管、電気配線の金額

「給排水設備工事」内の給水、給湯、排水設備工事にあたります。

杉並区 マンションリノベーション キッチン 配管 給排水 ガス

新しいキッチンの位置に合わせてそれぞれの管を事前に配置していきます。古いマンションでは給湯管に銅管が使われていたりしますが、架橋ポリエチレン管という恒久性のある配管にしていきます。このほかにガスや電気準備していきます。

 

■造作の対面カウンターなどがあるならその工事

見積りでは「木工事」にあたります。小項目としては対面キッチン壁、カウンター、背面収納下地工事、などなどキッチンにまつわることで大工さんが作業する項目が入ります。

ダイニング側に棚を造ったりすることもありますね。

 

■キッチンの配送費と施工費

見積りでは「住宅設備改修工事」の中にあるシステムキッチン配送費やシステムキッチン設置工事にあたります。

ようやくキッチン本体の登場です。事前にリビングなどにスペースを空けておいて資材置き場にし、どんどん中に入れます。長い天板などはマンション共用部に一時的に仮置きさせて頂く事も。そのため普段からきれいな養生や近隣への配慮に気を配っています。

 

キッチン施工の者が組み立てますが、ここで終わりではありません。最後に設備屋が「つなぎ」と呼ばれる作業をするため、工事の当初配管をしてくれた職人が戻って来て水、お湯、排水への接続工事をします。最近は食洗機や除菌水、浄水器など機能が多いためここも一仕事!


これに加えて電気屋、ガス屋、もしデザイン的にタイル貼りあればタイル屋、そしてクロス屋。それらの材料準備と施工する職人がいて、やっとキッチンが出来上がります。

そしてこれらを取りまとめて日々の準備・手配・片づけ等をするため、私たちが頂く「諸経費」という項目があります。

これらをお見積りでどう表現するかが各社さんで違うのだろうと思いますし、それを見極められるのも難しいと思います。

ひとつひとつの項目で高い低いを比較することも大事ですが、比較が難しい場合は、完成後の「暮らし方の質」だったり「工事中や工事後の安心感」、それらと総額のバランスを見て頂くと比較材料になるのではないかなと思います。

そしてもし悩まれたり近づけたいご予算がある場合には、そこからご希望に近づけるいくつかのアイデアを出すことも出来ますので、遠慮せずにお聞かせ頂ければと思います!

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