リノベにおける左官工事の役割は意外に重要です

左官屋というと、大工や電気屋やクロス屋等に比べて、認知度がちょっとだけ低かったりしますか?
左官工事は、モルタル、珪藻土、漆喰などの材料を主にコテを使って塗っていく仕事です。
リノベーション現場では、床や壁の下地を平滑に均したり、内装としての珪藻土仕上げの際に登場します。
例えば、リビングのドアを撤去するとき。

ドアを撤去した跡

古いマンションだと、スチール製のドア枠が溶接で付いているがために、撤去作業もハードで傷跡もこんなふうに残ります。
プランでドア位置が変わる場合などは、クロスが張られる壁となりますので、何事もなかったようにスベッときれいに補修しなければなりません。

モルタル補修後

また、こちらのマンションのように躯体の上に軽量コンクリートが乗っていると、玄関の既存の上がり框を撤去した際、軽量コンクリートが崩れてガタガタになることがあります。
そんなときにも左官屋が新しい框がきれいに収まるように、下地を整えていきます。
(木枠のところまでモルタルが充填されます)

リノベ左官仕事

左官工事に使う材料は、セメントや川砂などでその袋の重いこと!!
現場に材料を運び入れるだけでも相当な力を使います。

左官工事

大きな缶に材料を入れ水を加えてモルタルを練り、コテで塗っていきますが、熟練の左官職人のコテ使いはそばで見ていてホレボレ・・・
日本の建築史上においても伝統的な仕事として欠かせない「左官」。
現代のリノベーションでもその技は重要な役割を担っています。

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