練馬区マンションリノベにおける玄関収納の考え方いろいろ
住まいの顔とも言える玄関。
マンションの場合は玄関を空間的に広げることはなかなか難しいですが、収納をどのような構成・色柄にするかによって、使い勝手や表情を変えることは可能です。
ご家族構成によって、靴をはじめとするしまいたい物の量は異なります。
また、四季折々に玄関を飾り付けたいのでカウンター部分がほしい、全身がチェックできるミラーがほしい、玄関にベビーカーや自転車を置きたいなど、ニーズもいろいろ。
そんな玄関ですが、玄関だけのリフォームというリクエストはほぼなく、大抵リノベーションでスケルトンになった場合に、玄関という空間の再考をします。
一般的には元の場所に既製品の玄関収納(下駄箱)を設置することが多いですが、トール収納をつけてさらにその扉にミラーをつける、下駄箱そのものを土間から浮かせて取り付け、土間に視覚的な広がりを持たせる、などリノベならではの工夫を盛り込みます。
据え置き型でも土間から浮かせる場合でも、玄関収納は基本的に壁に固定するので、合板下地にしておきます。
石膏ボードだとビスが利きづらいですからね。
コンクリートの躯体の壁に設置する場合は、躯体に直接留めるか、あらかじめ桟木を着けて下地とし、そこにビスで固定します。
マンションの玄関は狭いので、下駄箱はこのくらいの高さでカウンタータイプのことがほとんど。
Before
靴の量が多い方は、天井まで収納部分を増やしたトール型に変更すればたくさんしまえて、すっきりした玄関にできます。
After
背の高い収納扉にするときは、壁紙と同化させた白系の扉にすると圧迫感が出ませんね。
底板のないつくりなら、ロングブーツなど土間に直置きしたまま収納できます。
収納扉にミラーをつければ、お出かけ前に足元までチェックすることができます。
こちらは、オープンカウンター部分もあって、鍵を置いたり、小物を飾ったりも可能ないわゆる「コの字型」。
こちらは「L型」。動かせない分電盤の位置の関係でこのプランになることもしばしば。こちらもミラー付き。
ミラーは視覚的に広がりを感じさせる効果もありますね。
次は、玄関にベビーカーを置きたい‥に応えた事例。
この収納部分は、もともと給湯器がついていた場所。古いマンションでは当初は屋内設置型の給湯器であることが多く、やがて交換の時期が来てバルコニーなど屋外に給湯器を出すリフォームが叶うと、元の給湯器室はたっぷりした収納庫に変身です。
奥行きの深さを利用して、ベビーカーやゴルフバッグなどかさばるものを収納するのにもってこい。
特注のパンチングメタルのスライド引き戸で開けていても玄関はすっきり。
玄関に無線LANのルーターや中継器を仕込む場合もあります。
そんな時は収納内部にあらかじめ電源を計画しておきます。
居室と違って玄関はずっといる場所ではありません。
「いってきます」と「ただいま」のたびに通過する場所。
でも実は思う以上に収納を中心とした機能を持つ空間なのです。
リノベの際にはお風呂やキッチン等の水廻りと同じくらい、しっかりと考えて創りたい場所ですね!