荻窪の２階建て４戸の賃貸アパートを１棟丸ごとリノベーション

単身～二人暮らしを想定し、ワークコーナーもあるゆとりの1LDKへ

テイストの違う内装デザインで選ぶ楽しみを演出。

駅から徒歩５分の閑静な住宅街にあるアパートは軽量コンクリート造。築24年を経て設備や内装が時代にそぐわなくなり、周辺に競合物件も増えて４戸のうち３戸が空室でした。しっかりした構造の建物でしたので、残りの1室が空いたタイミングで内部に手を入れられることを決断されました。

もともとキッチンダイニングとリビングが分離した2DKでしたが、1LDKに間取りを変えてリビングを広く。対面キッチンは構造上実現しませんでしたが、家電やゴミ箱を収納できる造作カウンターを設置て対面風に使えるようにしました。サイドの雑誌立て、クロスの色がアクセントになっています。

床は無垢のフローリングを使用。グリーンがアクセントの明るくナチュラルなAタイプと、濃いフローリングに白い扉を合わせたシックなBタイプを2戸ずつ造りました。
また、在宅ワークに対応できるようなPCデスクコーナーをリビングの一角に設け、アクセントクロスを貼りました。

賃貸といえども日々の暮らしやすさへの工夫をちりばめて

元々洗面室がなく廊下で脱衣する形だったり、元が押入れのクローゼットが使いづらいなど、内見でイメージできる以上の暮らしにくさが散見されました。

そこで間取り変更で洗面脱衣室を設け、水回りのデザインは飽きの来ないシンプルなものを選びました。バス換気暖房乾燥機など賃貸住宅として必要十分な設備を備えました。
ベッドルームには開口が広く中身が見やすい3枚連動引き戸のクローゼットを設け、収納も確保。
キッチン脇の洗濯機は扉がリビングドアと干渉していたのでロールスクリーンに変更。家事の動線をさまたげずに存在感を消しています。
どのお部屋も生活の中心となるLDは二面採光で風通しもよく、隣家ともほど良く距離があるので快適な暮らしができそうです。

外構についても手を入れて第一印象もアップし、屋根つきの自転車置き場も新設しました。

タイミングはありますが、今回のように4戸まとめてリノベーション出来ると工期やコスト的なメリットがあります。