壁の素材の選び方 ②塗装

3月11日。東日本大震災からもう9年にもなるんですね。

近年は地震だけでなく台風での被害もありました。そして今回の新型肺炎の騒動…あまり外に行けない今だからこそと思い、私も先日防災リュックの見直しをしました。「備え」を意識した暮らしをしたいですね。

さて、前回に引き続き、壁シリーズの②をお届けいたします!

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壁は床と並んで家の中で大きな面積を占める部分。そこがどんな素材でどんな色柄なのかは、思った以上に私たちに影響を与えています。そこでどんな壁の種類があり、それぞれどんな特徴があるのかをシリーズでご紹介したいと思います!リフォーム、リノベーションの参考にして下さいね。

シリーズ第二回目は塗装壁!こだわりのある方がセレクトするイメージのある壁材です。

メリットは?

塗装壁の魅力といえば微妙な色や質感が味わえるところ。厚みや継ぎ目もないので、フラットでお洒落な雰囲気が出ます。

白ければ(昔の校舎のような)どこかレトロな風合いが楽しめますし、海外メーカーのものは色の種類がとても多く、色ムラを出したり、ツヤの有無も選べます。クロスでは見つからない微妙な色合いや、自分好みの一色を作れるのです。

 

プレーンな白い塗装は無垢の床材と相性が抜群!

OP(オイルペイント)は例えば木の上に塗ると木目を消し、ぺたりとした一色で均一な表情が出ます。それに対して左の本棚の塗装はOSCL(オイルステイン+クリアラッカー)と言って、木目に染み込んで木目の濃淡を生かす塗装です。

こちらN様邸の天井はご主人様が自ら塗装されました。コンクリート打ちっ放しのラフさをそのまま生かしています。

塗装は巾木無しの仕上げもサマになります。

 

T様邸のアクセントカラーはポーターズペイント。「時が経つごとに味わいを増す、一期一会の空間に」と謳っているこだわりの塗装メーカーです。あらかじめ塗り方をレクチャーしてもらってから塗料を購入しました。

お施主様がお友達と一緒に塗装。ご自身が手がけたお部屋は愛着も増しますね。

 

塗装はローラーや刷毛といった使いやすい道具で塗れるのでDIYしやすいと言えますが、実はクロス以上に下地が出来を左右する素材。

ですから塗装前はひたすら、

ひたすら、

ひたすら下地処理!

下地のラフな風合いを楽しみますという場合はDIYもOKですが、私達がお渡しするプロによる「塗装仕上げ」は下地の不陸をなるべく無くし、下地+上塗りを2~3回という手間のかかる工程を経て完成します。

また、塗装の際には養生も重要。塗料が落ちてくる可能性のあるものには全て養生(保護)を掛けます。

実はなかなか手間のかけられている素材なんです!

 

デメリットは?

ですので、デメリットとしてはクロスと比べると工期が長くコストがかかるという事があります。その他施工後しばらく匂いが気になる場合がありますので、住みながらの工事ではおすすめではないかも知れません。

 

その他

最近は黒板塗装(壁にチョークで描けるようになる)や、マグネットが付くように鉄成分が入った塗料、そしてこのようにマーカーが使える塗料などもあります。

 

 

以上、塗装の魅力、伝わったでしょうか?

豊富な見本から色を決めたり、塗装屋さんが調色するのを見るのはとても楽しい工程です。

ご自身だけの色、見つけてみませんか?

 

壁の素材シリーズ、続きます!

①ビニールクロス

②塗装

③珪藻土、漆喰

④タイル

⑤その他の壁

 

 

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