終の棲家を、ご自身らしい住まいに
予告していた通り、K様邸のBEFORE&AFTERをご紹介させて頂きます!
同じマンション内に親子で家を持つのはよくある形ですが、K様もマンションの別棟にお母様がお住まいでした。今回はお母様が引越しされたのを機に、空いたお部屋をリノベーションして移り住むことになりました。
お打ち合わせの時に奥様がおっしゃっていました。
若い頃から親御さんやご主人の仕事の関係で色々な家に住んできたけれど、「自分のため」の家はなかったような気がすること。今の家も介護のために取り急ぎ選んだ部屋だったので、どこか仮住まいのような感覚が消えなかったこと(私から見ればとても整って丁寧な暮らしをされているお宅でしたが!)。
二人のお子さんを育てあげ、一番の居場所はキッチンで、いつも他の誰かのために動いてきた奥様に「ああ、ここが私の家だ!」と思って頂けるように。
そんなK様邸のリノベーションプロジェクト、ご覧頂きたいと思います。
リビング BEFORE
AFTER
リビングはダイニングとソファーの両方を置くにはやや手狭な広さでした。そこで奥の個室との境を3枚引込み戸に。昼間は開放的なLDK、夜は閉めればご主人の寝室になります。
リビング BEFORE
AFTER
キッチン方面を見たところ。左側の玄関からリビングへのドアはもともとの親子ドアを再利用しています。キッチンへの入口は以前より閉じた形に。
キッチン BEFORE
AFTER
キッチンはあえて料理に集中できる壁向きを選ばれました。そして今回のこだわりポイントは収納。極力オープンにして「何がどこにあるか分かる」形をご希望でした。家電が置ける深めの棚と、調味料などを仕舞える浅めの棚。天井まである可動棚なので収納量はたっぷりです!
以前は水回りへの入口がキッチンにあったのですが、そこも間取り変更。キッチンは奥様の空間になりました。
水回り BEFORE 以前はキッチンの一角から入る形でしたが…
AFTER 入口をリビングからに変更しました。
設備はごくシンプルに。
トイレ、洗面化粧台、洗濯機置き場をひと部屋に。お二人暮らしなので、独立性よりゆったりを優先した間取りになりました。
ちなみに洗面室への扉を閉めると、こんな隠し収納(?)が現れます。ちょっとした窪みが本棚に。
納戸 BEFORE リビングに面した4帖ほどの納戸。
AFTER 3帖ほどにしてリビングを広くし、パイプと可動棚で機能的に!
和室 BEFORE ベーシックな和室。入口には数センチの段差がありました。
AFTER
和の風合いを残しつつ、ベッド生活に対応できるように床をファブリックフロアーに。押入や入口はふすまから板戸にして、木部を濃い茶色に塗装して和モダンな空間になりました。入口もバリアフリーになりましたよ。
さいごはこちら!
リビング奥に見える造作のタタミベッド。昼間はソファの変わりやゴロゴロスペースになり、夜は下の引き出しからお布団を出してベッドになります。
タタミが完全にないのも寂しい、そんな時におすすめです。
以上、新しくなったK様邸でした!
もともとスッキリした暮らしをされていましたが、リノベーションを機にさらに物を精査されたK様。何を持ち、どこに仕舞うか、どのスペースをどう使うか。ひとつひとつ、ご夫婦でよく話し合って決めていらっしゃいました。
お母様の荷物も含め二つの家の整理は大変だったことと思いますが、K様のための居心地の良い空間になったでしょうか?
実はK様邸、引越し後の家具が入ったお写真も撮らせて頂きましたので、また(来年になってしまいますが)あらためてご紹介させて頂きたいと思っています。
とても忙しい2022年だったと思いますが、ご家族皆様でゆったりした年末年始をお過ごし頂けますように。ご縁を頂いたこと、感謝申し上げます。