How To 住みながらのリフォーム工事

先週までの暑さが少し和らいで、35度を超えないだけでも体がほっとひと息ですね。
引き続き熱中症には気をつけていきましょう~!

 

さて、先日N様邸のリフォーム工事が竣工しました。

築40年を超えるマンションに当初からお住まいで、お子様も巣立たれ今はご夫婦でお住まいのお宅です。

工事内容はユニットバスと洗面台の交換、一部の建具交換、そして全体的な内装交換で、およそ1ヶ月ほどの住みながらの工事でした。

トイレやキッチンの交換など、部分リフォームは当然住みながらの工事です。一方で間取り変更や配管更新をするようなリノベーションは仮住まいしての工事となります。悩むのは今回のN様邸のような場合。正直、どちらの方法も選べるからです。

今回はコロナの影響で当初の工事内容より少し範囲が縮小したこと、そしてN様のご意向もあり、全面工事ですが住みながらの方法を選ばれました。

リフォームをしたいけれど、住みながらの工事ってどんな感じなのか分からなくて不安…という方もいらっしゃると思いますので、振り返りつつレポートしてみたいと思います。

 

準備編

まずご協力いただくのは「家具移動のための荷造り」です。特に今回はカーペットの張替えがあったので、家具を全て移動する必要があります。

ピアノやベッド、大きな家具の移動は我々で行いますが、食器棚の中の食器、本棚の中の本、キャビネットの上の飾り物などなど、細かなものを一旦ダンボールに入れていただきます。また交換する洗面化粧台などの中身も空っぽにしていただきます。ダンボールはお近くのスーパーなどで入手していただくか、ご要望があれば新しいものを事前にお届けします(実費のみ頂戴します)。

ちなみに皆さまがおっしゃるのが、この作業によって段捨離が出来た、というお話。N様もタンスを手放されたり、リフォームするわけではない収納内のお布団や昔のスーツetc.まで、だいぶ物を減らされてらっしゃいました。

 

 

もちろん、いつものように共用部の丁寧な養生から始まりますよ!

 

今回はエレベーターのないマンションでしたので、階段も一段ずつ…

 

 

工事がスタート!

今回の計画は…まず家具をリビングに移し、個室のリフォームを終わらせる⇒個室が仕上がったら、今度は荷物を個室に移動してリビングの工事にとりかかる、というもの。引越ししながら半分ずつ工事をするような感じです。

とはいえ家中の家具全部は個室に入らず、寝る場所も確保しなければなりません。ピアノはあまり移動しない方が良いし、冷蔵庫は工事中もずっと使えるようキッチンの付近に置いておきたい。お施主さまが日中過ごしていただく場所も必要です。

そんなことを考慮しながら細かく、かつ臨機応変に工事のやり方を考えます。工程表もお作りしますが、多少の変動があるのがリフォーム。ですので、日々お客さまとコミュニケーションを取りながら進めています。

 

 

日中の様子

マスターアートでは、監督がほぼ毎日現場に参ります。お施主さまと顔を合わせられるので「今日は水が使えない時間があります」などとお伝えしたり、お客さまからも「今日は午後から出かけるけど主人がいます」なんて風にご予定をお聞きできます。

そして家の中はこんな感じに…

壁紙やカーペットがはがされ、家具には養生がかかり、「現場」然としています。この時N様には、先に仕上がった個室でお過ごしいただきました。

住みながらの工事の大変さは、荷物の移動やホコリっぽいところでお過ごしいただくことの他に「他人がずっと家にいる」ことへのストレスもあり、私たちはそこを重要視しています。経験上、工事も2週間を超えてくるとお客様にお疲れが出てくる気がします。ですので日中の居場所の確保や、夜には養生をはがして普段と近い過ごし方ができるように、可能な範囲で考慮しています。

今回も工事中、2週間をすぎた頃に「お疲れは出ていませんか?」とお聞きすると「新しくなったお風呂で癒されてるから大丈夫よ!」とおっしゃっていただけて何よりでした。

現場調査でスペースがあることが分かって、今までのお風呂よりひとまわり大きなサイズにすることが出来たのです。

 

 

工事完了!

 

もともとお綺麗にお住まいでしたが、リフォーム後は気のせいか空気が清々しく感じます。

工事中、日々お会いしてお話させていただいてましたので、竣工するとホッとすると共にちょっぴり淋しさも感じます(特に監督)。N様には「大変なこともあったけど、おかげで荷物の整理も出来たし思い切ってやって良かった!」とおっしゃっていただきました。

今回は、日中に気軽に外出するのもままならないコロナ禍にあってご不便をおかけしましたが、ご協力をいただいて本当にありがとうございました!お近くですので、今後ともよろしくお願いいたします。

…とブログを書いていたらちょうどご連絡をいただき、洗面のメンテナンス方法のご相談やちょっとしたタッチアップ、タペストリーのフックをつけにお邪魔しました!久しぶりにお目にかかれて嬉しかったです。

 

さて、住みながらの工事について、少しイメージしていただけたでしょうか?

また今後、住みながらの工事と仮住まいされての工事について、どちらが良いのか?を記事にしてみたいと思いますのでお楽しみに!