家族が主役!パン屋さんのリノベーション2
新緑がみずみずしいですね!
わが家はGWに宮ヶ瀬湖というところに出かけました。
毎年のことながらマイナーな場所狙い(宮ヶ瀬の皆さん失礼します)で
でかけたのですが、バッタリ知人に会って一緒に遊んだりして、
楽しく過ごしました。
さて、今年のGWは家のことをするのが楽しみ、とおっしゃっていたN様邸の
ご紹介、後半です。
題名にあるように、じつはN様の奥様はパン屋を営まれています。
吉祥寺周辺のいくつかのカフェで買うことができますし、パンを介した
人気イベントも主催されています。
(我々も何度となくパンを頂いてしまいましたが、みっしりして満足感のある
美味しいパンなんです~!)
そんなN様邸ですので、キッチンには様々なご要望がありました。
★パンを捏ねる大きな台(数人でかこめるように)を設置
★オーブン、冷凍庫置き場の確保
★小麦粉(25kgを5~6袋)のストックする場所
そのほかに通常の家庭用冷蔵庫、電子レンジ、ゴミ箱などが必要になります。
BEFORE
既存はコンパクトな1800サイズ。キッチン内に洗濯機置き場がありました
そして写真では分かりにくいのですが、こちらのマンションはリビングに対して45度
斜めにキッチンが配置されているので、室内に三角形ができるというネックが!
空間をムダなく使うためにオーダーキッチンにする方法はあるのですが
コストや春に新生活を始められるように工期を考えたとき
既製品と造作とを組み合わせる 方法を選びました。
リビングに対して45度傾いたキッチンと平行に、ステンレス天板の
大きな造作の作業台をもうけました。
右側に見えている棚がオーブン置き場。
下はお手持ちのゴミ箱が入るように高さを設定しています。
キッチン側から見たところ。
作業台はあえてOPEN収納に。手前は内部にコンセントをもうけたので
電子レンジ置き場として使えます。
そして、中央には頑丈なワゴンが仕込まれています!
ここに小麦粉がストックされます。
キッチンの奥から振り返ると…
こちらに冷凍庫置き場。上部も可動棚にして活用します。
さて今回のキッチンはクリナップ製。
ナチュラルな面材が無垢床とも違和感なく共存しています。
シンク上はたくさんお使いになるザルやボウルをぬれたまま置けるよう
プルダウン式の水切り棚に。
キッチンを既製品にすることでコストを抑え、造作工事で変形の空間を
吸収します。コンロ脇に台形の棚を造りました。
中でも圧巻はこちら…
難しい家具、見事にぴったり組みあがりました。
木という素材の持つ柔軟性にもあらためて感慨をうけました!
こんな場合にわたしたちが使う『造作』とは、既製品や、家具屋さんが
寸法通りにオーダーで製作したものを納めるのではなく
『大工さんが現場にあわせてその場で造って組む』ことを指します。
前者にくらべてローコストで出来るのが魅力ですが、今回のN様邸では
変形だったこともあり、精巧にできています。
と、このように我々にとっても思い入れのあるキッチン。
当初この記事の題名を「キッチンが主役…」としようと思ったのですが、
変えました。
なぜなら、N様にとってキッチンはきっと大事な場所ではあるけれど
お風呂や、洗面や、空間や、素材や、窓の外の風景や、
すべてを構成する好きなもののひとつではないかな、と思ったからです。
完成内覧会に来られた方々のアンテナにかかる場所がいろいろだったように
ご家族ひとりひとりのお気に入りポイントはそれぞれなはず。
ご主人さまがお引渡しのときにとても嬉しいことをおっしゃっていました。
「以前は仕事で遅くなったとき、子供の写真を見て癒されていたけれど
家を造り始めてからは、出来ていく家の写真をみて『よし!』と
自分を奮いたたせていた」と。
(なのにブログ更新がまばらですみませんでした~っ!)
このGWには家をカスタマイズするのが楽しみとおっしゃっていたN様。
ここから家具が入り、本棚がいっぱになり、パンやコーヒーの香りがして
そして本当に世界にひとつのN様邸になっていくのが楽しみです。
やっぱり、『主役は家族』です!
N様、今回は本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
Naomi.A