練馬区マンションリノベで給湯器をベランダに設置しました
築年数の古いマンションでは、給湯器が室内にある場合がけっこうあります。
(↓こんなふうに)
屋内設置型では給湯能力に限度があったり、単純に邪魔だったりして、リノベーションを機に外に出す計画にすることが多いです。
外とはつまり、ベランダに給湯器を置くわけです。
ベランダの広さや形状もいろいろですが、そこに置かれるものの筆頭はエアコンの室外機ですね。
お宅によっては室外機が2台になることもあり、物干しスペースとの兼ね合いや、火災時の隣家への避難経路である仕切り板を塞がないように配慮すると、室外機と給湯器の両方を設置できる場所が限られます。
今回のケースは、ベランダに設置する給湯器からの配管を、はじめから開いていた外壁面の穴を利用して通しました。(オレンジが給湯管・ブルーが給水管、白が追い焚き配管、グレーがガス管です)
ギュウギュウです。
ベランダ側から管を引っ張るようす。大きな穴ではない上、手すりもあってなかなか苦労します。
室内側の処理としては、窓の横に窓上の梁の出幅とそろえてさりげないパイプスペースを造作し、見た目すっきりに。新しいエアコンの冷媒管も隠れました。
給湯器は壁掛け型と据え置き型の2種類ありますが、実は壁掛け型の方が圧倒的に流通量は多く、サイズの種類も豊富です。
ベランダの外壁面はそうたっぷりあるわけではないので、スリムなタイプも用意されているのです。
一方、壁に固定しない据え置き型は、エアコンの室外機のように専用の架台やブロックなどに安定して置く必要があります。
そして・・・意外に知られていないのが、据え置き型は、管の接続部が正面向かって左側にしかないということ!
壁掛け型は高い位置に設置されるので給湯器の下部から管が出ています。
そこから先は配管の方向は比較的自由ですが、左側にしか接続部がない据え置き型は設置箇所によっては管を曲げなければいけません。
この現場の場合は、お客様が室内から見たとき左側の窓からベランダに出入りすることが多いとのことでここに置くことになりました。
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ちなみに、壁掛け型の下部に据え置き台をつけてベランダの床に置くこともありますが、給湯器自体の背が高くなるため、マンションでは揺れ対策をする必要があります。