住まいに欠かせない設備、ガス給湯器は現況とご希望によって選択します
住まいにある設備機器の中でも、お湯を供給してくれる「給湯器」は、故障するととたんに困るものの一つですね。
キッチンやお風呂をリノベ・リフォームで交換する場合、給湯器も必ず確認します。
設置してある場所と、既存給湯器に貼ってあるシールを見て写真を撮って持ち帰ります。
シールでわかることは・・・
*メーカー
*号数(給湯能力)
*設置年はいつか
*追焚き機能つきか
・・・など。
ちなみに、まだ設置して2~3年といった場合は、無理に新しいものに交換する必要はないと思いますが、10年前後経っていたら交換をお勧めします。
号数は、給湯器の給湯能力を示すもので、住まい手のライフスタイルによって決まります。
給湯器の号数
◆シャワー+キッチン+洗面など、使用時間が重なる場面が多く、一度にたくさんのお湯が必要な4人家族程度のご家庭におすすめ⇒24号
◆お湯の同時使用がほぼない、ご夫婦ふたり程度のご家庭におすすめ⇒20号
◆シングルライフや湯舟に浸からずほとんどシャワーをお使いなら⇒16号
追焚き機能の有無
追焚きができるかどうかについては、重要チェック項目です。
追焚きとは、冷めてしまった浴槽のお湯を、給湯器に送り込んで、沸かしなおして浴槽に戻してもらうシステムです。
そのためには浴槽と給湯器のあいだに、お湯が行って帰ってくる「追焚き配管」が必要です。
現況、追焚き機能がなく、お客様が追焚きつきの給湯器をご希望の場合は、新たな配管を施すことになるので、施工や工事費に影響を与える部分になります。
白い管が追焚き用の管/お湯が往復するので2本あります
追焚きがある場合、浴槽内部の下の方に循環金具と呼ばれる丸い金具がついており、はじめのお湯張りをする際も追焚きをする際も、お湯の出入りはそこからになります。
つまり、浴槽にお湯を落として溜めるバス水栓は要らないことになります。
現在、追焚き機能がなくて、今後も不要という場合は、給湯専用の給湯器を選びます。
シンプル機能で機器の価格も控えめですが、浴槽にお湯を溜めるためのバス水栓は必要です。
バス水栓に「定量止水機能」がついていると水栓で設定した湯量で自動的にお湯がストップします。
定量止水付きバス水栓/画像はTOTOさんから借りています
給湯器のリモコンで設定した量のお湯が溜まると蛇口の操作なしで止まる「オートストップタイプ」の給湯器もあります。ただし、お湯を溜めるときは蛇口を開けることと、溜まったら閉めることはお忘れなく。
どちらもタイマーをセットしたりして、鳴ったらあわててお風呂に駆けつける必要はないので便利です。
フルオートかオートか
給湯器は大きく分けて「フルオート」と「オート」に分かれます。
*フルオート・・・「ふろ自動」スイッチを押すと設定水位で自動ストップ、その後は湯温を自動チェック、冷めていたら自動で追焚き・保温、さらにお湯が減ったら自動たし湯。次に入る人も快適です。また、排水時に配管内を最適な湯温と湯量で洗い流す機能もあって至れり尽くせりのタイプ。
*オート・・・フルオートとの違いは自動たし湯がないこと、排水時の配管クリーン機能はついていないこと。必要十分な機能はあり、フルオートより価格は抑えめなので、こちらで十分という場合も。
他には「ecoジョーズ」タイプかどうかもポイントです。
ecoジョーズは従来捨てられていた排気ガスの熱を再利用してお湯を沸かすので排気の温度も低く、CO2の削減、ランニングコストの削減など、環境に配慮した機能。
その代わりに、構造上排熱利用の際にドレン水が発生するため(エアコン室外機から水が出るようなイメージ)しかるべき処置をしてドレン水で水浸しにならないようにすることが必要です。
現在はecoジョーズが一般的になっていて、ecoジョーズでない給湯器を選択することは稀です。
365日、休まず働く給湯器。
素敵な浴室も、お気に入りのキッチンも、給湯器がお湯を送ってくれてこその快適な使い心地なのです。
まさに暮らしに直結した大事な設備と言えますね!
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