練馬区のマンションで分電盤の交換工事をしました

マンションによっては、電気設備の定期点検があって、老朽化した分電盤の交換を勧められることがあります。
今回お客様から、そのような指摘を受けたので交換したいとご相談がありました。
玄関にある収納の吊戸棚の中に分電盤があるためサイズが限られます。
現況と同じ回路数で、感震ブレーカー付きの分電盤がよいとのことで、調べたところ、何とか吊戸棚の中に納まるものがありました。

分電盤交換工事

分電盤には「アンペアブレーカー」「主幹(漏電)ブレーカー」「分岐(安全)ブレーカー」が内蔵されています。

向かって左の40Aや60Aの表示がある大きなものが「アンペアブレーカー」です。
これは電力会社との契約ブレーカーで、契約アンペア以上の電力が流れてしまった場合にブレーカーがオフになる仕組みです。
電力会社の所有・管理物のため、頻繁にオフになってしまうなどでアンペア数を上げたい場合は、直接電力会社に連絡をして電力会社にブレーカーの交換をしてもらいます。

真ん中にあるのが「主幹(漏電)ブレーカー」。屋内配線や家電製品が漏電したときに異常を検知してブレーカーをオフにし感電や火災を防ぐ役割があります。

そして右側に8~12回路並んでいるのが「分岐(安全)ブレーカー」で、分電盤から各部屋に電気を運ぶ分岐回路に容量以上の電気が流れたときに、その回路のみを遮断し、家全体の電気が止まるのを防ぐための装置です。
一般住宅の1回路たりの容量は20Aです。例えばドライヤーとトースターを同時使用したら遮断されたというときは、同一回路で20A以上の電気の負荷がかかったことになります。

吊戸棚の中の分電盤

感震ブレーカーは、震度5強以上の地震をセンサーで感知、分電盤の漏電ブレーカーを強制遮断します。
地震で停電が起きたあと、地震がおさまって電気が復旧した時に、倒れた電気製品や破損した電源コード等が火元となり通電火災が発生するのを防ぐ役割のものです。
大きな地震が多い昨今、分電盤に感震ブレーカーをつけたいというお声を聞くようになりました。

分電盤

電気の配線は普段は壁内に隠れていて見えませんが、実は分電盤からこんなふうに電線の束が出ていて、各室に電気を送っているのです。
見えないだけに漏電や火災のリスクはなくしておきたいですね。

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