杉並区賃貸リノベ 墨出しをしたら天井下地、壁下地をつくっていきます
現場は大工が空間を造ってゆく木工事へと進んでいきます。
初日は設計図を元に、壁を立てる位置などを現場に直接書き入れていく「墨出し」という作業を行います。
大工は「墨壺」という伝統的な大工道具を持っていて、墨を含ませた糸をはじいて凸凹がある躯体コンクリートに直線を引いていきます。
また、水平を見るときは「レーザー」を使います。
新旧の道具を駆使して、木工事が本格的に始まる前の大事な下準備をするのです。
壁の下地となる間柱や、天井の下地となる野縁などの骨組みは、木造住宅同様かつては材木を使用していましたが、現在マンションでは「角型スタッド(角スタッド)」を使用することがほとんどです。
木材に比べて鋼製の材料は軽量で施工性が高く、搬出入に制限のあるマンションでのリノベ・リフォーム工事には適していると言えます。
この角スタッドに対して、石膏ボード(プラスターボード)を張って天井や壁が出来ていきます。
仕上げ後、壁面に取り付けるもの(洗面室やトイレで言うとペーパーホルダーやタオル掛け、あるいは高齢者向けに計画的に付ける手摺など)がある場合は、石膏ボードではなく合板(ベニヤ)を張って、しっかりビスがきくようにします。
軸組みだけだった天井・壁・床に合板やボードが張られていくと、次第に空間が形作られ、二次元だった図面が立体的な姿になっていきます。