杉並区賃貸リノベ フローリングを張り始めました
前回、壁の下地のことに触れましたが、わかりやすいのがこうした収納の内壁です。
棚板(強度の為にボードに挟んで設置しているのがわかりますか?)の下には洋服を下げるためのハンガーパイプが付くのが常なので、取付部分が合板になっています。
洋服がたくさんぶら下がると、パイプにかかる荷重はかなりのもの。頑丈にしておかねばなりません。
マンションの床のつくり方にはおおまかに「直張り工法」と「置床工法」の2種類があります。
直張りは文字通り、床スラブ(コンクリート)の上に接着剤で直接フローリング材を張っていくもの。
直張りフローリングは裏面に遮音材であるラバーが付いていて、マンションの管理組合の規約で決められた遮音性能を遵守した材料を使う必要があります。
裏面ラバーに弾力性があるため、木の床でも柔らかい歩行感です。
置床は乾式二重床とも言い、床スラブの上にレベル調節可能な支持脚でパーティクルボードを支える床下地システムを用い、その上にフローリングを張っていく工法です(スラブに凸凹があってもレベル調整が可能なので便利です)。
パーティクルボードとは、木質系のリサイクル建材のことで、主に解体廃材を中間処理し木材チップにして固めたエコ素材です。
支持脚には遮音性能を発揮する防振ゴムが付いていて、仕上げのフローリングに遮音性能がなくても下地で遮音されるので、床材選択の自由度が高くなります。
このマンションは置床工法ですね。
マンションの玄関の上がり框が土間とほぼフラットなら直張りの床、10㎝前後上がっていたら置床(二重床)であると判断してプランを考えます。
床は面積が広いので、構造は予算に影響する重要な要素と言えますね。