リビング横の和室、リノベーションでどうなった?

マンションで昔からよくある間取りといえば、リビングルームと和室が隣接しているパターンです。
最近の新築マンションでは和室がなくなりつつもあり、リビングの隣はもともと洋室であることも多いですが、築20~50年のマンションはバルコニーに面した2室がリビングと和室ということがほとんど。
このごく一般的な間取りをリノベーションする場合、ご家族構成によっても必要な部屋数が違いますが、大きく分けると、
★リビングとワンルームにして広くする
★縮小した和コーナーにする
★洋室化してリビングとつながりを持たせる、またはリビングと切り離して別室としてしまう
といったプランになるかと思います。

リビングとワンルームにして広くする

リビングと隣の和室Before
リビングと隣の和室After

リビング隣の和室とワンルーム化

リビングの隣は和室とそこに付属する納戸がありましたが、間仕切壁を撤去してワンルームにし、納戸も洋風の引き戸で出入りするかたちに。
バルコニーへの掃き出しサッシが2部屋分となり明るさも増してより一層広さを強調しています。
大きめのダイニングテーブルやソファを置いても窮屈な感じがしません。

 

お身内やゲストが泊まるような場合、パブリックスペースであるリビングの隣も寝室として使いたいときがありますね。
そんなときに、間仕切り開閉壁があれば、仕切られた1室として落ち着いて過ごしてもらうことが可能です。

木目のおとなしいシナベニヤを天然塗料で優しい色に染め、大きくても存在を主張しない上吊りタイプの大型建具をオーダーメイドしました。上吊りのため床にレールはありません。
年に宿泊客は何回もないけれど、いざというときは1部屋増やせるというのはフレキシブルな住まいと言えます。

縮小した和コーナーにする

こちらも元は6畳ほどの和室と納戸でしたが、周囲にマッチした色味の縁なしの和紙畳を入れ、コンパクトな和コーナーに縮小した例。
食事に来た友人が酔って寝てしまった・・・なんていう場合に簡易な客間として天井に仕込んだプリーツスクリーンを下し、泊めてあげることができます。
普段は取り込んだ洗濯物を畳んだり、和装の支度や着付けなどにも便利に使えそうです。

小上がりのあるリビング

同じ和コーナーですが、小上がりにした例。
腰掛けられる小上がりは、やはり縁のない濃色の和紙畳をナチュラルな木で囲み、モダンな空間のポイントになっています。
こちらのお客様もホームパーティーが多く、大勢でワイワイできるようにというご要望でした。
床のレベルに高低があると変化に富んだ生き生きしたリビングになりますね。

 

ワンルームにはしないが洋室化してリビングとつながりを持たせる、またはリビングからアクセスできない別室としてしまう

リビングとつながる和室 リビングとつながる洋室 コーナー間仕切り建具も襖から洋風に

リビングに並列しているというよりも、リビングに食い込むかたちで和室がある間取り。
直張りフロアで畳分段差があることが多いですが、畳を撤去してリビングと同じフローリングを張って洋室化し、襖より背の高い上吊りコーナー引き戸で視覚的な広さを獲得しています。

リビングに食い込む和室 リビングと切り離した和室

同じくらいの築年数のよく似たマンションでは、リビングと和室のつながりをなくして、廊下から入る完全な別室としました。和室の面積の一部をリビングに取り込み、デスクカウンターを設けて誰でも使えるワークコーナーに。
和室の広さは縮小されましたが、独立した子供室となり、さらに子供が独立した後は納戸にできるようなつくりにしています。

子供室将来は納戸

収納にあえて扉は付けず、オープンに。
デスクカウンターの前はこの部屋を使うお子さんが選んだクロスです。
少し先を見越した間取りにするのも、コスパのよい改装ではないでしょうか。

和室には和室の良さがあります。
過去に洋室にした部屋を和室に戻すパターンもあるのです。
大切なのは快適な住み心地。
過ごす時間の長いリビングに隣接した和室をどうするかは、間取りのメインテーマと言ってもいいかもしれませんね。

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