マンションリノベ 洗濯機パンのサイズや設置場所を決める方法
マンションでは洗濯機置き場に洗濯機パンがあることが一般的です。万一水漏れがあった場合に洗濯機パンが受け皿の役割をしてくれるからです。
洗濯機パンには主に64㎝、74㎝、80㎝という3種類の幅があり、奥行はどれも64㎝。幅の他にも種類によっては防振機能があるもの、排水口のお掃除がしやすくなっているものもあります。
64㎝と74㎝は上の写真のように脚を置く部分の4隅が少し上がっており、80㎝のものは四角いお盆のような平坦な形をしています。
今回はマスターアートで施工した様々な洗濯機パンをご紹介したいと思います。
幅64㎝の洗濯機パン
洗濯機を置くのはほとんどが洗面脱衣室。ここは限られた面積の中で洗面化粧台・浴室への入り口・脱衣スペースや収納を確保する必要があります。そのため一番コンパクトな64㎝を採用する場合が多いです。
近年ではドラム式洗濯機を使う方が多いですが、たいていの機種は幅は問題なく置けます。64㎝を使うメリットは何といっても省スペース!
74㎝、80㎝の洗濯機パン
では74㎝、80㎝をあえて使う理由はどんな場合でしょうか?
◆排水口が見えるようにしたい
こちらも80㎝の洗濯機パン。比較的コンパクトな洗濯機を左に寄せて置いたので、排水口が現れてお掃除がしやすくなります。マンションでは年に1~2回排水管の洗浄が回ってきたりしますので、その際も移動せずに清掃を受けることが出来ます。
◆二層式洗濯機をお使いの場合
ややレアケースですが、二層式洗濯機を愛用されていたこちらのお宅。洗濯機の横幅があること、洗濯槽から脱水層に移す時に水ハネもありますので、幅の広い80㎝が安心。
脚の高い洗濯機パン
スペース的に64㎝しか取れないけれど、排水口の掃除も楽にしたい。そんな場合は高脚式の洗濯機パンもあります。
ちなみにかさ上げ用のゴムの脚(防振機能もあり)も市販されているので、そういったものをお使いになるのも方法の一つです!
洗濯機パンの設置場所
もっと設計寄りの話になりますが、洗濯機パンの位置によって洗濯機の使い勝手も多少変わります。
ドラム式洗濯機は洗濯機パンより奥行きがあるので、手前に張り出してきます。そのため手前に作業スペースが十分あるかを気にする必要があります。下の写真のように突き当りにある場合は奥行きは気にしなくてすみます。また扉は右開き、左開きどちらでも問題ありません。ご自身が右利きか左利きかで選べますね。
このお宅のような配置の場合は左開きの洗濯機が良いですね。
浴室のサイズを取ることを優先させ、やむなく洗濯機の前が多少タイトになってしまう配置もございます。構造上、両立が難しい場合は優先順位をつけて設計します。
でももしスペースが許せば、なるべく洗濯機が邪魔にならないように少し引っ込めて計画したいところです。
この様に洗面脱衣室は限られたスペースですので、お使いの洗濯機の種類や大きさも考慮しながら洗濯機パンのサイズ、設置場所を計画しています。
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