練馬区築25年マンションに中間ダクト用バス乾(浴室暖房換気乾燥機)が!

築25年になるマンションのお客様からシステムバスの交換についてご相談をいただきました。
すでにTOTOのショールームに足を運ばれ、商品を見学しながらアドバイザーさんにプランと見積を作ってもらっていて、施工を請け負ってくれるリフォーム会社さんはないですか?という流れでショールームから弊社に連絡があったのでした。

現場調査に伺ってみると、とてもきれいにお住まいで、水廻りも25年経っているようには見えません。
お風呂のリフォームを考えたきっかけはなんですか?と伺うと、換気扇の異音だそう。
換気扇の異音・・・長い間懸命に換気を頑張ってきた機械はそろそろ「もうムリ~!」と悲鳴を上げているのかもしれません。
あまりに激しい音がして使い続けると火を噴くんじゃないかと怖くて・・・と仰っていたお客様もいらっしゃいます。
換気扇だけ交換する場合もありますが、今回のお客様はシステムバスごとの交換をご希望でした。

マンションごとに換気設備のシステムはいろいろです。
現場調査のときに、お風呂、洗面、トイレ各所の換気がどのような関係性になっているか確認します。
今回のお客様のお宅は、洗面室の天井に点検口があったので開けてみると・・・

洗面室の天井点検口

中間ダクトファン

中間ダクトファンが現れました。3本のダクトがここに集合しています。
中間ダクトファンとは、天井裏に機械(換気扇=ファン)を設置して、そこにダクト(空気の通る管)をつなぎ、各所の換気をするもの。
しかし浴室には浴室暖房換気乾燥機(通称バス乾)がついていて、そちらにも換気機能はあるはず・・・と今度は浴室の点検口から天井裏を確認します。
すると、このバス乾は、中間ダクト用であることがわかりました。

既存のバス乾

バス乾を下から見る

(あまり見かけないバス乾・・)

バス乾から出たダクト

つまり、バス乾自体に換気機能はついておらず、先ほどの洗面室の天井裏にあった中間ダクトファンが浴室の換気を担っていたということです。
隣にあるトイレと、洗面室にはこのような吸気ガラリがついていて、

吸気ガラリ

ここから中間ダクトファンが空気を吸って換気しているのです。
なので、浴室の換気としては吸気口しかなく、暖房と乾燥の機能部だけが搭載されているというバス乾だったのでした。
お客様はそういった詳しい状況はご存じないので、ショールームでプランしてもらったシステムバスも1室換気タイプのバス乾を選ばれていました。
この現況からすると、3室(浴室・洗面室・トイレ)換気タイプのバス乾を選択する必要がありそうです。

ちなみに長くこの業界にいますが、中間ダクト用のバス乾に出会ったのは実は初めてでした・・・!
なにごとも経験です。

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