ご親族から引き継いだ板橋区の賃貸。3室をまとめてリニューアル
長らく3/4室が空いていた建物をリノベで満室経営に
賃貸であっても暮らす方の気持ちになって不満点を改善
板橋区の駅から徒歩6分ほどのレンガ造りの建物。こちらでは以前、1階部分をコンバージョンさせていただいた経緯がありました。それから10年以上がたち、今回は4室中3室が空室になっているという賃貸部分のリニューアルのお話をいただきました。
重厚な外観ときれいにお使いだった内部からは大きな劣化は感じられないものの、空室が続くのは何か理由があるものです。
もとの間取りは約50㎡の2LDK。一見問題のなさそうなお部屋ですが、実際に暮らすことをイメージすると小さな不便に気が付きます。「玄関からリビングが見えてしまう」「トイレの入口が食卓のすぐ脇にある」「冷蔵庫を置く場所に困る」などなど。
それらを解決しつつ、賃貸であっても暮らす方が嬉しい工夫をプラスすることで、周辺物件と比べても優位な物件へと再生します。
構造上の制限や条件がある中でも最大限の工夫をほどこします
今回の建物は頑丈なSRC構造。構造上の理由やコスト面から考えても、大きな間取り変更は得策ではありませんでした。そこで水廻りの配置は大きく変えず、既存の床、壁、天井下地を生かしたリノベーションに方針が決まりました。
まずはリビングが見えてしまうため、玄関との間にドアを設けます。
キッチンは壁向きが条件でしたので、造作のカウンターをつくって対面風に使えるように。これは見た目上の理由だけでなく、収納やゴミ箱置き場も兼ねています。さらに袖壁を少し足すことでトイレのドアを見えにくくし、置き場がなかった冷蔵庫に住所をつくりました。
また3階のリビングは傾斜天井になっていて、一番高いところで3m以上もありました。今回はあえて玄関~キッチン部分の天井を低くして木を貼ることで、心理的なゾーン分けと部屋の落ち着き感を高めています。
リビング隣の部屋は3枚引違い戸とし、開ければ広い1LDK、閉めれば2LDKとして使えます。広さ的にもご夫婦~小さなお子様のいる3人家族程度をイメージしています。
内装は外観のレンガに合うナチュラルで暖かみのある部屋と、天井の高さを生かして明るい木目×きれい目のモルタル色でまとめた2パターンに。おかげさまで応募を始めてすぐに問い合わせをいただき、お家賃が1.5倍になりつつも満室経営となりました。
リノベーションフォトギャラリー
南北に長いLDKはダイニングとリビングのゾーン分けがしやすい間取り。リビング隣との扉を開ければ広いLDKとしても使えます
左)2階は梁をあえて表して少しラフな雰囲気に 右)3階はキッチンの天井を低くしたことで、よりリビングの解放感が感じられます
リビング隣の洋室は3枚引違い扉でフレキシブルな使い方ができます
左)洗面台は幅90㎝の洗面台をタイルで装飾して造作風に 中)ユニットバスはバス暖房乾燥機つき 右)洗濯機置き場には棚を設けました
左)リビング隣の洋室は扉つきのクローゼット 中)もうひとつの洋室にはあえて入口をOPENにしたたっぷりWIC 右)玄関にもセパレートのシューズクローゼットを設けました
玄関の扉はさわやかなグリーンに塗装して雰囲気を変えました。
BEFORE & AFTER
工事DATA
■タイプ:賃貸マンション+リノベーション
■エリア:東京都板橋区
■面積:各50㎡
■竣工当時の築年数:40年
■工期:計5ヶ月
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