マンションリノベーションのトイレ内収納、そのタイプと特徴は?
トイレは1帖にも満たない小さな空間ですが、家族が一日に何度も使う場所ですし、ある程度の収納場所も必要です。
トイレで収納する必要があるものは、トイレットペーパー、サニタリー用品、掃除用具、人によってはトイレで読む本など!?家族構成やトイレの形によっても変わりますね。
今回はトイレ内収納の色々な形と特徴をご紹介します!
オープン棚タイプ
一番軽やかなのが棚板を渡しただけのオープン収納です。ペーパーや小物を見せながら並べることに抵抗がなければ、手にも取りやすくコストも抑えられます。
棚はトイレの上部なら手が届く1.4m前後の高さが邪魔になりません。奥行は浅ければペーパー類をそのまま並べ、深ければカゴに入れての収納がおすすめです。
また便器に平行したサイドの棚ならペーパーホルダーと一体化させたり、携帯などを置けて便利。トイレ空間を圧迫しないように浅い棚にすると良いでしょう。
配管の関係で便器を前に出す必要があったこちらは、背面に出窓のような棚が出来ました。潔く足元を狭くした方がお手入れも楽になります。
吊戸棚
こちらもよく見かける吊戸棚タイプ。ペーパーなどを見せたくない場合はこちらが良いです。上の写真の左側のように、収納がトイレの巾に合わずに左右にスキマがある場合があります。これは箱型になった完成品を使う場合です。トイレの入口が便器の正面にある場合、トイレ幅ぴったりの箱はドアを通りません(タテにして入れたものは室内で回転出来ません)。
一方右の写真のように壁ぴったりに納められているものは、トイレ内で組み立てる製品で、部屋の壁を使った収納になります。サイズや留め方の条件が揃えばこちらも使えます。
棚板タイプとこちらの吊戸タイプはトイレブラシは仕舞えないので、見た目が気になる方はデザインの良いブラシセットを選ぶなど、考える必要はありますね。
収納付きのシステムトイレ
TOTOならレストパルやプレミアムシリーズといった、住設メーカーでつくっている収納ユニットもあります。
上記の写真はどちらもトイレの給排水を利用して手洗いを設けることが出来るレストパルシリーズ。手洗いの下や便器の左右に扉内の収納がありますが、配管隠しも兼ねているため容量はさほどありません。ただ下部にあるため、ブラシなどを露出せず仕舞える利点はあります。
ペーパー類の収納は吊戸で補っています。
造作収納
設計上、パイプスペースの脇のスペースをトイレから使えることになったこちらのお宅。ぴったりの既製品がなかったこともあり、意匠を兼ねた造作収納を造りました。トイレ上部には吊戸も付けています。
こちらは家具屋さんが造ったものを現場設置。お手入れのしやすいメラミン素材の扉にしました。棚の上部も飾り物や収納として使えますね。
トイレ内の収納は大きく分けて上記のようなものがあります。
・収納する物を隠したいか、見えていてすぐに手に取れる方が良いか?
・買ってきたペーパーは全部棚に納めたいか、別の場所にストックを置く場所があるか?
・季節の小物などを飾るのがお好きか?
・トイレ内で本を読んだりするか?
ご家庭によって必要な量も好みもそれぞれ。考えて選べば家族にとって居心地の良い唯一無二のトイレ空間が出来るはずです!
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